ユウコの世界一周ブログ -11ページ目

一世一代の大ピンチ!どうなるっ?

真っ暗な部屋の中。

私が寝ていたベンチの横に急に腰かけてきたトルコ人男子。


全身に緊張が走り、眠気はふっとび、頭はフル回転していた。




沈黙はいけない、そうだ、話そう!話しまくろう!!




・・と英語が全く通じない彼に私は必死で話しかけた。





どこに住んでるの?

何歳?

名前は?




しかし、所詮言語が全く通じない私達には限界があった。





どうしよう、何か、何か話さないと!

変な気を起こされる前に、何か・・!







すると、彼は急に立ち上がり「おやすみ」と出て行った。







な、何だったんだ?

私と話したかっただけ・・・?



狐につままれたような感覚に陥り、彼が急に部屋に来た理由は謎に包まれたまま、私はうとうとと眠りに落ちていった。




朝が来て、警察官が乗った車がガソリンスタンドに給油にきた。


チャンス!と思った私は「目的地まで乗せていってほしい」と交渉した。

ガソリンスタンドで働いていた彼らも事情を説明してくれて、私は無事パトカーに乗り込むことに成功。



「本当にありがとう」とガソリンスタンドの若者たちに言うと、とびっきりの笑顔で握手をしてくれて、パトカーが見えなくなるまで手を振ってくれた。





そんな彼らの姿を見た瞬間、私の胸はチクンと痛んだ。疑ってごめんね。

本当に私を助けてくれただけだったんだね。





女性一人旅では、どうしても疑ってかからないといけない瞬間がある。

それを見誤ると事件に巻き込まれる可能性があるから。



でも、時々そんな自分が嫌になることもある。

私はパトカーの中でそんな狭間を揺れ動いていた。



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