NYへ発つ友人を羽田空港で見送り、京浜急行で東銀座へ、そこで日比谷線に乗り換えて自宅へ戻ったのは夕方5時半頃。生憎の雨で足元は濡れ、アパートの玄関ドアを開けると部屋は暗く、友が日本から離れることを余計に寂しく感じた。

 

すぐにシャワーを浴びて一息つきラインを確認すると、その友からお礼のメッセージが入っていた。いつもはマンハッタンのアパートに到着した後に送られてくるのにと思いながら、私もメッセージを送り返した。

 

そろそろ寝る準備をしようかと思い始めた時、彼女からラインが入った。「えっ?」と思って確認すると、3時間以上も機内で待たされた挙句にフライトがキャンセルになり、隣の席にいた若い男性、ジョン君とふたりでホテルを探しているとのこと。

 

私もPCを開き、空港近辺のホテルを探したが空き部屋はない。品川駅近辺に一部屋空いていたホテルの値段を見て驚いた、8万円近い!普通のツインの部屋が通常の倍になっている。こんな夜遅くから翌朝迄の短い時間の為にそんな大金払えるか!

 

どうしても見つからなかったら、空港から遠いけれど、我が家の狭いアパートに来てもらうしかない。でも、いつも待ち合わせ場所を間違える彼女が、電車を乗り換えてここまで辿り着けるだろうか。振替便が明日の早朝だったらそれも厳しいだろうと考えていたら「ユースホステル、取れました」と連絡があった。

 

ジョン君が懸命に探してくれたのだという。その夜、友は彼と居酒屋で食事をして宿泊所へ戻り、NYでの仕事や医師のアポの変更の手続きであまり寝ることが出来ず疲れ切った様子。一方、ジョン君は夜中にどこかへ遊びに行ったらしい。

 

振替便は夕方である。搭乗時間まで、昨日知り合ったその親子以上に年齢の離れたジョン君と食事をしたり、観光をする予定とのこと。この予期せぬトラブルで新しい友人が出来たらしい。疲れていながらも意欲的で楽しそうである。

 

このように上手に切り替えられる性格、見習いたいと思う。