先日、友人にThank You Cardを送ろうと思い、いつもカードや便箋など置いてある棚を探したが、1枚もないことに気づいた。文字の書いていない、何にでも使用できるカードさえもない。常に数枚の買い置きがあるはずなのに、いくら探しても出てこない。
最後に誰かに送ったのはいつだったろうか。2年前に帰省した時に親戚に送ったのが最後のような気がする。そんなに長いあいだ、誰にもThank You Cardを送っていなかったことに驚いた。今思えば、送るべきだった人は数人いるというのに。
メールやラインを送っていたからそれでいいと思っていたのだあ・・・
銀座の伊東屋は見ているだけでもあっという間に時間が過ぎてしまうほどたくさんの種類のカードや便箋がある。いくらでもほしいものはあるけれど、今回はThank You と書かれたものと無地のものを合わせて10枚購入した。
達筆であれば極々普通の便箋かハガキで良いと思うのだけれども、私は自分の下手な手書きの文字を素敵なカードと短い文章でごまかしている。
20代の頃、オフィスにアメリカから仕事関係の人が訪ねてきた。彼女には女の子がいたが、前年、私が訪米した時にその子も一緒に皆で食事をしたことがある。母である彼女が日本から娘にカードを送りたいと言い、私にも娘宛に何かメッセージを書いてとペンを渡された。苦手な英語に困惑していたら「Loveだけでいいのよ」と言う。私は自分の名前とLoveという単語の後にハートマークを書いた。たったそれだけのことで、女の子はとても喜んでくれたようである。
それ以来、英語で書くことにもあまり抵抗はない。いつも短い文章を2~3行書くだけである。時には1行の時もある。日本語でも同様、感謝の気持ちを簡単に心を込めて書くようにしている。
そんな簡単なことを疎かにしていたここ数年、反省している。