夏の軽井沢 四日目(8/12/25)
今朝もまだ雨は降り続いている。よく降る、この雨で水不足が解消されるだろう。
13日はお墓参りをする人たちで道が渋滞することを予想し、前日にお墓へ行くことにした。
朝8時過ぎに車で約1時間半の場所へ向かう。車窓から見える山々に白い雲が連なる。
友人の両親のお墓は、緑の山が後ろにそびえ立つ素晴らしい場所にあった。雨脚が強くなった中で墓石の掃除、草むしりをして花を飾る。墓石に刻まれた文字、父68歳、母90歳、亡くなった年号と年齢が記されている。
父上が亡くなったのは、友人がNYに留学してすぐのこと。注文したベッドがまだアパートに届いてもいない時だった。突然の訃報を受けた友は、デパートで喪服を買って飛行機に乗った。気丈な人である。もう30年以上も前のこと。2年前に亡くなられた母上が、長い間ひとりで暮らされていたことを改めて思う。
お墓に手を合わせてから、母上の実家へ。叔母さんと従兄さんを車に乗せて食事へ。
帰省する度に叔母さんを食事に誘うとのこと。自分の年齢からすると当たり前のことなのだけれども、私は帰省する度に叔母たちにご馳走になる。「あ〜、恥ずかしい!」私がご馳走する立場なのである。近いうちに帰省しようと思う。
隣町の小布施で買い物をする。鎌倉か原宿のように多くの人で賑わっていた。街全体が素敵で、ただ歩いていても楽しい。たまたまた空席があったカフェでお茶をし、また車をらせて別荘へ戻る。
夕食は買ってきた長野の郷土料理「おやき」(小麦粉やそば粉で作った生地で、いろいろな野菜を包んで焼いたり蒸したもの)。何事も面倒くさがらない友は、疲れていてもきちんと料理をする。数種類の野菜の焼き浸し、具沢山のお味噌汁、冷えた身体に優しい味である。
見習うべきことの多い友である。