ラジオから聞こえてきた話。
高級デパートで手土産用に買った高価なみかん。普段は近所のスーパーで買ったみかんを食べている幼い我が子に1個食べさせたら「おいしい!いつものみかんと違う!」。子供でも違いがわかる美味しさ。
他の物はそうは思わないが、果物だけは高ければ高いほど美味しい!と感じるとのこと。
みかんは子供の頃に指が黄色くなるくらい食べたので、今は「どうしても食べたい!」と欲することはない。それでもひと冬に4〜5回くらいは買って食べる。近所のスーパーでは糖度が記され、糖度が高ければ高いほど値段も高くなる。甘みが増して美味しいものは高い。
甘いものが好きか、甘みを抑えたものが好きか、好みはそれぞれ。
近所の八百屋さんでお手頃な値段だったので買ったみかん。思いのほか甘くて大当たりだった。その次はスーパーでちょっとお値段が高いもの、期待はずれだった。やはりデパートで買うみかんは特別に美味しいのだろうか。
私はマンゴーが大好物である。
20代の頃、フィリピンへ旅行した時は朝から晩までマンゴーを食べていた。それくらい好きである。当時、日本ではまだ珍しくて高価な果物だった。
NYに住んでいた時、メキシコ産のマンゴーが近所のスーパーで1.50ドル〜1.99ドルで売られていた。ストリートのベンダーで買うともっと安い。ずっしりと重く、赤く熟したマンゴーは甘い。ちょっと硬くてもキッチンに置いて数日待つと、ぷ〜んと甘い香りが漂ってくる。
スーパーにマンゴーが山積みされる頃から姿を消すまで、毎日のように食べた。
今住んでいる自宅近所のスーパーでマンゴーは特別扱いされている。1個ずつケースに入り、贈答用果物のコーナーに飾られている。
宮崎産のマンゴーは美しい!化粧箱に入り上品であるがお値段を見て驚いた。誰かに贈ることはあっても、到底、自分用としては手が出ない。
私はNYの普通のスーパーや路上で買う1個1.50~1.99ドルの美味しいマンゴーを選ぶことが得意で、その味をこよなく愛している。
宮崎産の最高級マンゴーを食べたら、今迄のマンゴーの味を私はどう思うのだろう。それを考えたら、やはり食べない方が良いかも知れないと思っている。