海外に住む友人から郵便で手紙が届いた。

新しいスマホにしたところすべての人の連絡先が消えてしまったという。いろいろな作業をしているうちに押してはならないところで指が動いてしてしまい、すぐに「まずいことをした!」と気付いたが既に手遅れ。「もし、メッセージを送ってくれて既読になっていなかったらそういう事情だから」と心配しているようだった。

 

実は数週間前に日本へ一時帰国する予定だった彼女に「もう日本ですか?」というラインを送った。既読にならないのでよほど忙しいか、何か事情があるのだろうと思っていた。

 

以前、私が送った手紙をまだ持っていてくれたとのこと、そこに書いてある住所で連絡が取れたのである。その後、彼女の手紙に記してあった連絡先にメールを送り、無事にまたラインが出来るようになった。

 

妹とはなかなか会う機会はないが、1週間に1度ほどラインのメッセージ、1ヶ月に1度は電話で話す。

 

ある日のラインで送ったメッセージに既読マークがつかなかった。珍しいことである。その一つ前のメッセージにすこしばかり妹にとっては耳の痛い内容を書いた。それが気にいらなかったから私からのメッセージを放置しているのだろうと思っていた。

 

いつまでも既読にならないところに、友人からの手紙届き、そうか、妹も携帯の調子が悪くてそろそろ新しいものにするようなことを言っていたことを思い出した。それにしてもずいぶんと時間がたっている。

 

ラインから電話をしたが呼び出し音がなり続けるだけ。しばらくしてラインメッセージが送られてきた。妹もスマホを新しい機能にして慣れるまでに時間がかかったようである。絵文字で謝ってきたが、どうも理由はそればかりではないように思う。

 

アメリカ人の友人から送られてきたラインのメッセージを1日半放置した。少し込み入った内容を書く必要があったのだが英語で返事をするにはちょっと時間がかかる。すると彼から再度メッセージが入った。「どうやら君は僕と連絡を取りたくないようだから、これ以降はメッセージを送らないことにしようと思う」と。その文面を見て思い出した、この人は物凄く短気な性格なのである。忙しいから返事をもう少し待ってくれとメッセージを送った。

 

ラインはとても便利なものだけれども、時にはストレスになる。

 

便利なようで不便なもの、探したらもっとありそうである。