心なしか気温が下がったような気がした数日前。

それでも日中は暑い、湿気が多ければ身体もきつく感じる。

 

午前中に少し遠い所まで買い物へ出かけ重い荷物を肩にかけて帰宅途中、歩道のガードレールに寄りかかって地べたに座っている70才代後半くらいの男性がいた。

 

「大丈夫ですか?」と声をかけると「はい、大丈夫です。少し休んでいるだけですから」と思ったよりも元気でしっかりした返答に安心した。「お気をつけて」と言葉をのこして通り過ぎた。

 

しばらく歩くうちに、本当に大丈夫だったのだろうか。マスクをあごにかけて呼吸が苦しそうに見えたけれども、やはり救急車を呼ぶべきだったのではないだろうか、と不安になる。

 

帰宅してからずっと気になり、夕方のニュースを見てもそれらしき報道はなく、ホッとした。

 

小学生や中学生が人を助けたという話を、たまにテレビのニュースでみる。機転を利かせて大人を呼びに行ったとか、警察を呼びに行ったとか。余計なことを考えずに行動することが人助けにつながるのだと思う。

 

「これ以上何か言ったら失礼にあたるだろうか」「救急車を呼んだら迷惑になるだろうか」と余計なことを考えてしまうことは、あとで大事になりかねない場合があるのかも知れない。

 

先日の男性が無事に帰られたことを願うばかりである。