ペルーの小さな町ワラス | Y's Diary

「世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた」(AbemaTV)

昨年のアフリカ・ナミビアに引き続き、今回は南米のペルーへ。

 

ペルーの首都リマから400キロほどの場所に、トレッカーの聖地と呼ばれるワラスという町がある。

そこで出会ったひとりの青年。

 

20歳のオスカルくんは、働きながら大学へ通っている。家族は母、祖母、弟、妹、離れて暮らす兄。生まれた時から貧しく、オスカルくんと兄が懸命に働いて家に電気を通し、冷蔵庫やテレビを買い揃えた。弟、妹には手に職をつけてほしいという願いから、いろいろな仕事をしているオスカルくん。話し上手な野心家である。

 

ペルーの名物料理“クイの丸焼き”(クイとはモルモットのこと)をオスカルくんの家で料理をして食べることに。突然訪問した日本からの旅人を笑顔で歓迎してくれる家族。子供たちが中学を卒業した時の写真を嬉しそうに見せ、自分の息子に感謝の思いを語る母と祖母。

 

家族に囲まれ本当に純粋で優しそうな表情をするオスカルくんが印象的だった。

 

「なぜ、町で東出に声をかけたか」との質問に、「輪が広がり、チャンスも広がる」と答える。

 

現在、山で暮らしている東出さんに「マサ(東出)も貧乏なの?」と聞くと、東出さんは少し考えつつ「僕の生活は豊かです」と返答。するとオスカルくんは「僕もすごく貧しいけど、豊かだと思っているし、もっと良くなるつもりだよ」と前向きに語った。

 

食事のあと、町のクラブへ行く。野心家で積極的なオスカルくんが、ここでは驚くほどシャイである。東出さん、ひろゆきさん、番組のディレクターは、どうにかしてオスカーくんを楽しませようとフロアへ誘うが、結局、彼が踊ることはなかった。

 

「20歳って、そういう年頃ですよね」

オスカルくんに楽しんでほしくて踊りまくるおじさんたち3人の姿は、優しさに溢れていた。

 

標高3100メートル、息が切れ、この日は帰ることに。

 

翌朝、オスカルくんがオープンしたばかりのバッグを扱う小さなお店へ。将来は港のあるリマにお店を持ちたいという。

 

決して恵まれた環境ではないけど、精一杯夢をもって生きているオスカルくん。

オスカルくん一家の強い絆に心打たれ、人の優しさに微笑ましい気持ちになった旅の記録。

 

出会いって素晴らしい。