Red Chair/女性ラッパー・Awich(エーウィッチ)のインタビュー

 

Red Chair:各界の第一線を走る人々。その思い、生き方とは。トップランナーの生き方に迫る企画。

      インタビュー形式。

 

過去出演者:大谷翔平、美輪明宏、安藤貴明、村上隆、宮沢りえ、坂東玉三郎、貴乃花光司など。

 

Awich(エーウィッチ)はAsia Wish Childの略。沖縄出身の女性ラッパー。

 

冒頭で“絶望”という言葉から連想するものは“通過点”と答えるAwich。

 

「米軍基地は危ない、危険」と教えられて育ってきたが、実際に中へ入ると、尋常じゃないくらいの

大きなアイスクリームやピザがあった。10歳頃から米軍基地内にある英語教室に通ったという。

 

ラップとの出会いは14〜15歳。リズムに乗せて刻む、韻を踏むことをこの頃から始めた。

 

高校在学中にアメリカへ留学。「ホームへ戻った、懐かしい」という感情があったという。

”I’m a Japanese rapper!” と、怖いくせに虚勢を張って歩いた。

 

その後大学在学中に14歳年上のアメリカ人と結婚、出産。

夫がアウトローだと気づいた時には既に好きになっていた。

 

実際のアメリカ生活は想像もしなかったほど貧しく生きることで精一杯、夢も目的も捨てた。

日本で仕事を探すために一時帰国、その時に夫が亡くなったことを義母から知らされた。

 

「海に戻してほしい」沖縄の美しい海に散骨。

 

生きる気力を取り戻せたのは、夫からは「才能あるからやめんなよ」と言われていた歌への想い。

 

2022年、自ら「ヒップホップの女王」と宣言し、武道館公園を成功させる。

 

目標はグラミー賞!

 

「グラミーを目指す上で、惨めな思いもするかもしれないと思う。でもそれは次のチャプターにつなが

 る何かだと思う」

 

「これまでの人生に点数をつけるとしたら100点。人生が終わる頃には完璧だった、すべてが全ての

 布石だった、よくできたストーリーだっだね、と言いたい」

 

魅力的で美しく、パワフルな女性である。

 

「めっちゃ、一生懸命頑張っているのに、そいつら何もしてないくせに、ぐじゅぐじゅと言ってくる

 やついるんだよね。それはだめじゃないの、そんなことできるわけないじゃないとか、絶対言ってく

 るんだよね。名前も顔も出せないくせに文句ばかり言ってくるやつ。それを右から入れて左へ流す。

 ってかさ、お前・・・誰?」

 

彼女の言葉が多くの人を力づけている。