NYに住む友人がバンクシーの壁画と一緒に写った写真を送ってくれた。
“HAMMER BOY”(ハンマーボーイ 2013年)
ハンマーを持った少年が赤い消火栓を叩く様子を描いた壁画。
住所:233 W 79th St, New York, NY 10024
壁画が描かれて以降、観光地のひとつになっている。
壁画のボーイの背後に覆いかぶさるように同じポーズをとる友人。
お返しに、私が住むアパートの近所にある魚屋さんのシャッターの写真を友人に送った。
バンクシー風の絵が描かれているのである。
“Girl with Balloon”(赤い風船と少女 2002年)
ロンドン南部にあるテムズ川沿いの壁に壁画として描かれた。
少女の手からハート型の赤い風船が離れていくように見える。
魚屋さんのシャッターには、魚型をした7〜8個の赤い風船の糸を少女がつま先立ちで持っている。
なかなか良い出来である。これが違う場所に描かれたものだったら「バンクシーじゃない?」と本気で思ったかもしれない。
2024年3月18日、ロンドン北部の建物の壁にバンクシーの新作が登場した。
バンクシーは作品が自身によるものであることを認めた、というニュース。
新作が描かれたのはイズリントン(Islington)のホーンジーロード(Hornsey Road)沿いの建物。
壁が緑色に塗られており、壁の手前には枝葉を落とされた木が立っている。離れた場所からだと、木に葉が茂っているように見える。壁の左下には、スプレーを持つ人物も描かれている。
早速、大勢の人が写真撮影に街を訪れている様子。
そして、2日後の20日、壁画は金属製フェンスで囲まれ保護されていたが、白い塗料で汚された。
人々が作品を楽しめるように今後の解決策が建物の所有者と話し合われているとのこと。
魚屋さんのシャッターの写真を撮っているのはもしかしたら私だけかも知れない。
ホントによくできているなあ、と思うのだが。
やはり、本物でなくては人は集まらないのだろうか。
「でも、どうやって見分けるのだろう。ホントに本当?」と友人とふたりで話す。
アートって何だろう、と思うのである。