古本を扱う書店の店頭にワゴンがあり、そこにいろいろなジャンルの本が並んでいる。
1冊100円の文庫がたくさん入っていることもある。
そういう古書店をたまに見かける。
その古本を「敢えてタイトルを見ないで買う」〜 あるドラマのひとコマ。
たまたま手に取った本に人生を変えられるかも知れない、というちょっとした期待があるらしい。
友達が1週間ほど我が家に滞在した時のこと。
彼女が来る時の飛行機の中で読み終えた文庫本を私の部屋に置いて行ってくれた。
「小池真理子・恋」 こい・恋かあ・・・
こういうタイトルの本に興味を魅かれたことはないし、一度も読んだことがない。
しばらくそのまま放置しておいたが、いよいよ読むものがなくなりページを開いた。
面白くて、どんどんページが進む。あっという間に読み終え、すぐに再度読み返した。
今では、大好きな本の一冊。
その後、小池真理子さんの本を続けて数冊読み、ホラーと呼ばれる不思議な世界もとても興味深く
面白かった。
書店の端から端まで本のタイトルを眺め、たまに手にとり、それでも結局いつも自分の好みの本を
買う。
さすがに目を閉じて選ぶ勇気はないけれど、たまには読んだことのない作家、ジャンルの本を読んで
みたら何か新しい発見があるかも知れない。
最近、同じような本しか読んでいなかったなあ。
今度は読んだことのない作家、ジャンルの本を買ってみようかと思う。