銀座の裏路地 | Y's Diary

銀座で生まれそこで幼少期を過ごした友人がいる。銀座に住む場所があるのかと不思議に思った。

ずいぶん前のこと、その友人が子供の頃に遊んだ小さな公園へ連れて行ってくれ、よく家族と行ったという洋食屋さんで食事をした。

 

松屋デパートを京橋方向へ少し行ったところの裏側を懐かしくて歩いてみたけれど、現在は昔の面影がほとんどない。小さな公園も洋食屋さんもなくなっていた。

 

銀座はメイン通りよりも裏通りが好きである。

ガス通り、レンガ通り、並木通り、すずらん通り、あずま通り、三原通り、

みゆき通り、けやき通り、マロニエ通り、ハナミズキ通り、シダレヤナギ通り。

 

どの通り名も銀座を象徴する名前である。

 

たまに伊東屋(文房具店)へ行くことがあり、その時に覚えた通りの名前はマロニエ通り、

素敵な名前。5〜6月に花が咲く。

 

新しいビルが建ち並ぶ中に老舗の洋食店、喫茶店の名前を見つけると思わず店内を覗いてしまう。

 

YouTubeで俳優の梅宮辰夫氏と松方弘樹氏が銀座を巡る番組、2016年に放映されたもの。

当時、梅宮氏は77歳、松方氏は73歳。

まだまだ現役の映画俳優のオーラが輝いているふたりが銀座裏路地をリポート。

 

500円でランチを食べることが出来るお店を探す。

銀座7丁目にある「とんかつ不二」、午後1時から500円の定食がある。

ランチタイムサービス ミックス定食 15食限定。

店主が銀座で生まれ育ち、自宅ビルで営業、家賃がかからないので安く提供できるとのこと。

現在は800円(2023年)になっている。

 

その後、三原小路に入るとお稲荷さんを祀っている神社がある。そこは何度も通ったことがあり、

いつか入ってみたいガラス張りのレストランがある。銀座へ行く度にその辺りをぶらりとする。

 

晴海通りの近くの路地の一番奥にある穴子料理店”銀座ひらい”

お二人は、白焼きと蒲焼を注文する。

 

「たつ兄、塩分とりすぎ!」

「いいんだよ!もうある程度の年齢になって覚悟が出来たらジタバタしない!」

 

このお店、開店当初はお客さんがなかなか来なかったという。苦肉の策に、タレだけ焼いて蒲焼の匂いを路地裏へ。そしたらお客さんが集まってきたとのこと。確かに、あの匂いはたまらない。

 

今は夜の銀座へ行く機会がなかなかなくて残念だが、昼でも夜でもいちばん好きな街である。