酪農家のダヴイットは、祖父、父と3代にわたって続けてきた農場が経営不振で差し押さえられそうに
なる。民事裁判所の判事から与えられた猶予はわずか2カ月。
失意の中、気晴らしに訪れたキャバレーで見た魅力的なダンサー・ボニーのポールダンス。
感情が強く沸き起こるようなそのパフォーマンスは、ダビッドの心の中に希望を芽生えさせた。
農場の納屋をキャバレーに改装しようと思い立つ。
実話を元にした映画である。
キャバレーのダンサー・ボニーに協力を得ようとするが、あっさり断れる。
「ベストを尽くしたのか」と友人に言われ、「俺なりに」と答えるダビッド。
しかし、自分が全力を尽くしていないことに気づき、ボニーの乗ったバスを猛スピードで追いかける。心からの自分の言葉をぶつけ、やっとショーに参加する承諾を得る。
集まってきたパフォーマーたちは皆個性的な人ばかり。プロフェッショナルというにはほど遠い。
ボニーがリーダーとなって練習を進めて行く中、彼女はショーを成功させることだけに神経をとられ、まわりの人間のことを考える余裕がなくなっていく。
他のメンバーはボニーに反発し、ストを起こす。
ダビッドはボニーの一生懸命さを称えながらも他の人との調和が大切なことを伝える。
リーダーが何かを成功させるためにやりがちな間違いをとても明確にわかりやすく描いている。
難航しながらもやっとショーの準備が整った夜、とんでもないことが起きる。
それでも諦めずに、可能な限りのことをしてショーは開催された。
エンドロールでは”Everything Is Possible Now”という曲が流れ、実際の“農場キャバレー”が映し出される。ショーは2015年から現在まで続いている。
予告編から 「希望を捨てるな。最後にはうまくいく」「自分を変えると世界も変わる」
全体的に楽しく、もう少し頑張ってみようと思える映画。