昨日と一昨日、11月とは思えないほど暑かった。
窓を開けると、まるで大通りの真ん中に住んでいるかのような騒音が聞こえてくる我が家。
もう使うことはないだろうと思っていたエアコンを短時間であるが稼働させた。
スーパーの店頭にはもうお正月用のしめ飾りが販売されている。
そういえば、8月末にはもうハロウィーンのお菓子が大量に売られていたのを見て驚いた。
テレビではクリスマス時期のイベントのCMが流れている。
早くもおせち料理の宣伝までしている。
月曜日の夜には、六本木けやき坂通りのクリスマス・イルミネーションが点灯した。
街の中はクリスマス、お正月のものが店頭を飾るが、私の頭の中ではまだそれらを受け入れる準備が
出来ていない。
昨日メールをくれたNY在住の友が、セントラルパークの写真を添付してくれた。今年はいつもより
遅かったらしいが、紅葉が始まっている。冬のコートが必要な日も多くなってきたという。
11月の第4木曜日である感謝祭の時期はたいてい寒い。とても寒い。
手袋が必要になるくらい寒くなると「もうすぐ感謝祭」と感じる。
クリスマスツリーは生木を使う家庭も多く、12月になると街の通りで売り出す。クリスマス・イブの夜まで売っているところもある。もみの木の香りが漂うと、「あ〜、今年もこの季節がやってきたのだなあ」と身体も心も実感がわく。
日本のお店はクリスマスが終わると驚くほど早くクリスマスツリーの飾りが撤去される。翌日にはもうない。すぐにお正月用の飾りに替えられる。あの早業は凄い!と、いつも感激する。
アメリカは新しい年が明けてもしばらくの間クリスマスツリーを飾っているところが多い。
いつまでたっても外に出してあるツリーを片付けないお店があった。50〜60センチの小さなものである。1月も下旬になるとライトをつけないので、ツリーが色褪せて見える。「早く片付ければいいのに」と思うのだが、春になっても、夏になってもそのままである。そのうち、そのお店の前を通ってもツリーが視界に入らなくなる。
ところが、数ヶ月が経ち、11月末頃になるとその煤けたクリスマスツリーがまた視界に入り込むようになり「ああ、そろそろクリスマスなんだなあ」と思う。何年もずっと同じ場所にあるというのに。
季節感とは不思議なものである。