「あ〜、ダメだ・・・」と敗北感に襲われ落ち込んだ。
こんな時に聴く歌はあるだろうか、とYouTubeで検索したのは「勝利のうた」。
あった。
ディアマンテス(DIAMANTES)の「勝利のうた」が出てきた。
検索した”言葉”そのままである。
ラテン系の曲で言葉はおそらくスペイン語、途中で日本語が入る。
(作詞:アルベルト城間、ボブ石原 作曲:アルベルト城間)
アルベルト城間さんは日系3世のペルー人である。
1994年、日本に住む日系ブラジル、ペルー少年のために創設されたジュニアサッカーチーム
“COSMOS”への応援歌としてつくられたとのこと。
心がはずむような楽しい曲である。
NYのマンハッタン北東部に位置するEast Harlem(イースト・ハーレム)、スパニッシュ・ハーレムとも呼ばれる。東96丁目から東125丁目、メトロノース鉄道の高架橋からイースト・リバーまでを指す。ニューヨークで最大のラティーノ(ヒスパニックを含む中南米系の住民)コミュニティーのひとつで
ある。
私が住んでいたアパートからそれほど遠くなく、117丁目のイーストリバー側にCOSTCO(コストコ)があるので、頻繁に通った街である。
東116丁目の地下鉄から外へ出ると賑やかな景色になる。
デリ、ファストフード、レストラン、洋服、小物、雑多なお店が建ち並び、物価も安い。
裕福な地域ではないけれど、活気があり、街全体に生命力を感じる。
「勝利のうた」を聴いていると、彼らの様子が目に浮かぶ。
街に響き渡るスペイン語を話す声や音楽が聞こえてくるようである。
1987年、私はLAのノースハリウッドという地区に3ヶ月暮らした。
その時、夜に通っていたESLのクラスは地元の高校の大きな体育館で行われた。
100人以上いる生徒のほとんどが仕事をもつヒスパニック系である。
映画「ラ・バンバ」(La Bamba)が公開されたばかりの頃だった。
体育館に並べられた席に座り、誰かひとりが「ラ・バンバ」を歌い出す。すぐに全員の声が重なる。
机を叩きリズムをとる音が鳴り響く。体育館の天井まで響き渡る。私も面白がって一緒に机を叩き、
教師たちは歌が終わるまで待つしかない。
仕事を終えて無料の英語クラスにやってくる彼らは疲れているはずなのにエネルギーに溢れていた。
「ラ・バンバ」は彼らの活力になったのかも知れない。コトあるごとに口ずさんでいた。
音楽は人を元気にする。懸命に生きている人の姿は他の人を元気にしてくれる。
感謝!