登録者数が200万人を超えるYouTuber、KEMIO(ケミオ)さん、28歳。

モデル、タレント、エッセイストでもあり、有名インフルエンサーである。

2歳の時に事故でご両親を亡くされ、1歳年上のお兄さんと共に母方の祖父母に育てられた。

 

現在はNY在住、世界中を飛び回り活躍されている。

 

仕事で頻繁に日本を訪れるケミオさんであるが、“おじいちゃんとおばあちゃん”に会いに行く動画が

ほのぼのしていて大好きである。

 

数週間前、ケミオさんは親友のマイルズさんと日本を訪れた。

マイルズさんは「アメリカに引っ越してすぐに出会ったアメリカ人の友達」とのこと。

 

そのマイルズさん、どうしてもケミオさんの地元である町田市へ行ってみたいという。

ケミオさんのお祖母様にも会いたい(お祖父様は1年前に他界されている)。

 

マイルズさんは感謝祭のようなホリデー時にはケミオさんを自分の実家ヘ一緒に行こうと誘うのだが、ケミオさんはいつも断る。

 

「自分は友人の両親に囲まれるという環境に慣れていない」というのが理由とのここと。緊張するということもあるし、人様に迷惑をかけてはならないというお祖母様の教育も影響しているようである。

 

「昔の思い出話を聞いた時に、頭の中でどんな景色とかイメージしやすい」というマイルズさん。

ケミオさんがどんなところで生まれ育ち、どのような幼少期・少年期を送ったか知りたいという気持ちのあたたかさが伝わる。彼らはカップルではない、親友同士である。

 

町田へやってきたマイルズさんは街を歩きながらケミオさんの子供の頃の話を聞き、その後にお祖母様とお兄さんと会い満足されたようである。

 

数週間前に亡くなられた谷村新司さんが、中国北京でのコンサートの時のインタビューで、

「その国に好きな人がひとりいたら、その国が好きになる」と話されていた。

 

マイルズさんの思いに、それに似た気持ちを感じる。

 

NYで出会った中国人のアリスは私とは年齢の離れた若い友人である。

アリスは知的で、人懐っこく、謙虚で、礼儀正しい女性であり、彼女を通して中国の文化を知り、

それまでの中国に対する思いとは異なる感情が生まれた。

いつか、アリスに会いに行きたいと思うのである。

 

今回の動画で印象に残ったケミオさんとマイルズさんの会話。

 

「あんたの価値観が私の新しい扉をあけそうなの」と言うケミオさんに、

「第三のドアね」とマイルズさん。

 

動画では私にはよくわからない会話もあるが、一生のうちで何人もいない素晴らしい友人関係だと

思う。

 

ケミオさんはユニークなキャラクターであり話すスピートも速いが、その話の中に心に響く言葉が散りばめられているのである。