毎週楽しみにしている講談師・神田伯山さんのラジオ”問わず語りの神田伯山”

数週間前にトム・クルーズのミッション:インポッシブル最新作に大変感動した様子を語っていた。

 

過激なアクションが多い映画であるが、トム・クルーズはスタントマンを使わず自分自身で危険な

アクションに挑んでいるとのこと。また、全速力で走る姿が感動的らしい。

 

「人間って、人の走る姿を見ただけで感動するんだなあ、と思った」と他の人の感想も聞いた。

 

現在61歳のトム・クルーズが危険なアクションに挑み、全速力で走るということに多くの人が

惹きつけられているようである。

 

心身ともに夏バテだった週末、元気になりたくて観てきた。今まで一度もアクション映画を劇場で

観たことはないのであるが、トム・クルーズの全力疾走と断崖絶壁ジャンプを観たら気持ちがすっきりするような気がしたのである。

 

神田伯山さんは冒頭の20分眠ってしまったから誰と闘っているのかわからなかったとの事だったが、

私は起きていてもよくわからなかった。敵はAIとだけの理解で最後まで進む。それで問題はない。

 

ローマの街中でのカー・アクション、機関車の屋根の上での決闘、海抜1200メートルの断崖絶壁

からオートバイで落下するシーン、次から次へと速いテンポで進む。

 

その中で美しかった景色、アブダビの砂漠、ベニス運河、ドージェ宮殿、ノルウェーの広大な山々。

 

断崖絶壁からオートバイごと落下するシーンは、トム・クルーズ本人であることを事前に知っていた

ので、ぐっと息を呑む。”本物”だと思うと、CGを観るのとはまったく違う感情がうまれる。

 

163分の映画だったが、私はそれほど長く感じなかった。

そして、映画を観る前よりもずっと元気になった。

 

映画のメーキング(YouTubeで視聴可能)には、断崖絶壁からオートバイごと落下するシーンの練習を

している映像がある。その様子をみるだけで足がすくむ思いである。この撮影の為に、1年以上スカイダイビング、パラシュートの練習を繰り返したとのこと。スカイダイビングは500回、モトクロス

ジャンプは13000回の練習を重ねた。そして、実際に断崖絶壁から7回飛んだ。

 

どの作品に関しても全力を出し切る俳優さんらしく、通訳・翻訳者の戸田奈津子さんが「どうして

そこまで頑張るの?」と尋ねたことがあるという。

答えはいつも「映画が好きだから。観客に喜んでもらいたいから」だったそうである。

 

1年以上もの間、断崖絶壁から飛び降りるシーンの為に毎日命がけで練習をする。

断崖絶壁から飛び降りるのは観客に喜んでもらいたいから。

 

最終章パート2は2024年夏公開予定、来年が楽しみである。

 

追記:映画の中で印象に残った言葉。

 

グレース「彼女は私のせいで亡くなってしまったのね」

ルーサー「いや、彼女はあなたを生かしたんだ」