歌手の中尾ミエさんがある番組で「最近のミュージシャンは歌詞を大事にしている」というような発言をされて、私自身も心動かされた歌詞がいくつもあると頷いた。
音楽のことはよく知らないが、藤井風さん、King Gnuさんの曲をよく聴く。
藤井風さんのデビュー曲「何なん」は2020年の1月にNYで初めて聴いた。
YouTubeで音楽を視聴していた時、おすすめで出てきた小さな画面をポチっと押したのである。
映像のロケーションがNYマンハッタンのダウンタウンだったので、嬉しくて何回か続けて視聴したが、
新しい感覚の歌詞がとても興味深かった。
2020年秋に帰国して間もない頃、銀座へ出かけた。その時、銀座と有楽町の間のビル地下に入るところに派手にペイントされた小さなバンのような車が置かれていた。車体には大きな文字でKing Gnu と書かれている。「なんだ? King Gnuって。キング グー?キング グン?」アニメのイベントだろうか、恐る恐る地下へ行く階段を降りると突き当りは壁。左に行けば奥に何かありそうだが、不安になりすぐに地上へ戻った。こういうところが臆病である。
その後、TVドラマの主題歌の表示にKing Gnu の文字を発見、ミュージシャンであることを知ったのである。あの時、奥まで入らなかったことを悔やんだ。あんな素敵な詩を書き、歌うグループにお会いできたかも知れないのに。
「誰、これ?」と思いポチッと押したことも、「何、これ?」とKing Gnuの綴を記憶したことも、
嬉しい偶然である。
世界の至るところに音楽があり、幸運なことにいつでも聴くことが出来る。
また心動かされる音楽に出会えることを楽しみにしているのである。