2020年に撮影されたインタヴュー動画を見ることが出来た。
コシノジュンコさんのお話はわかりやすい。
ピンポイントで頭に入ってくる。
“行動が人生を面白くする”とのお言葉。
世の中には「雨だから行かない」という人と「雨でも行く」という人がいる。
雨でも行くという行動はその後の人生を大きく変えることがある。
人生を大きく変える小さな行動である、”現役”の人は躊躇しない、とのこと。
これには耳が痛い。
私は調子が良い時はとても行動的である。雨が降っても、雪が降っても関係なく外出する。
それを嫌だとは少しも思わない。
ところが、ちょっと調子の悪い時には晴天でも行動をしなくなる。頭の中で言い訳を考えて
ばかりいる。どんな些細な事も言い訳にする。
行動しなかったことで面白い事を逃したことは数知れないかも知れない。
今回、この言葉に出会えたことに感謝である。
その日のインタヴューはコシノさんのご自宅だったようで、大きな窓から雪が降っているのが見える。インタビュアーの「最近、最も美しいと思ったものはなんですか」の質問に、
コシノさんは、視線を雪が降っている外へ向けて答える。
「今日のこの雪、美しいですね。目の前にあるものが美しい。
記憶の中で探すのではなく、今、目の前にあるものに美しさを感じます。
確かに、ライトアップされたパリのエッフェル塔も美しいですが。
美しいものは変化するので決められませんけども」
私にとっては、予想外のお言葉であった。世界各国を訪れた経験のある方、どの国のどこがまたは何がいちばん美しかったのか、との答えを期待していたのである。
記憶にあるものを探すのではなく、今現在、目の前にあるもの、あることを感じる。
これが“現役”であるということなのだろうか。
人との出会いが原点である、感謝することは物事を変える、人との会話で感性が磨かれる、成長する、モチベーションがあがる、などのたくさんのことを話しておられた。
コシノさんは実年齢よりも20才ほどもお若くみえる。毎日のようにジムへ通っていることも理由の
ひとつかも知れないが、肉体的なことだけではなく、ものの考え方、捉え方がコシノさんの外見に
現れているのだと思う。
たまたま行き着いた今回の動画で、いくつもの気づきを与えて頂き感謝している。
“コシノジュンコ56(語録と読むらしい)”という本を出版されているとのこと。
動画では語られていないことがたくさん書かれていそうである。
ぜひ、読ませて頂きたいと思う。