タイトルだけを見て書店から買ってきた本。
ここ数年、一度も訪れたことのないパリに興味がある。
パリに関するブログや動画が目に入るとクリックする習慣がついた。
本も然りである。
パリ在住のプロの観光ガイドさんである日本人女性のYouTube動画はとても見応えがある。
さすがプロフェッショナル、詳しい説明と上手なお話に引き込まれてしまう。
1回目の動画を見た時から、その内容の素晴らしさに感動、感謝している。
辻仁成氏のブログはだいたい毎日更新される。パリで暮らす辻氏の生活の一部を垣間見ることが
出来る。NHKで「ボンジュール!パリごはん」という番組も季節毎にあり、いつも楽しみにしている。ブログに写真で登場するフランス人のご友人方がテレビの画面に映し出されるのは、まるで自分の
知人に会えたような気がする。
さて、“パリでメシを食う。”は、食の紹介かと思って購入した。
パリ在住の方が観光客にはわからない穴場の食事処を紹介して下さっていると思ったのだ。
どんな隠れ家だろう。「メシ」だから、レストランでもブラッスリーでもビストロでも
ないような気がする。フレンチ大衆食堂ブイヨンみたいなところだろうか(これらの名称は観光ガイドをなさる前述の女性のYouTube動画で教わった)。
本を読んでみると、内容はパリに住む日本人のお話。10人の方々のパリに移住したきっかけ、
住み始めた頃のエピソードなど。異国で暮らすことの難しさ、大変さが伝わってくるが、
それぞれの方が、時間をかけてそこに自分の居場所をつくってこられた様子が伺える。
実際にパリ在住、過去に住んでおられた方々のお話では、普段の生活で嫌な思いをすることもあるし、物事が順調にすすまないことが多すぎると嘆いておられる。散々「本当に嫌になる」とぼやきながら、最後には「でも、パリが大好き」とおっしゃるのである。
そういうお話を聞くと「いったいどんなところなのだろう」と増々興味が湧いてくる。
行ってみたい気持ちがどんどん膨らんでくる。
NYに住むことになる前、やたらとNYの写真集やテレビに熱中していた。
まったく英語もできないのに英会話の本を買い(買っただけ)、そんなことをしていたら思わぬ場所でNY出身の人と出会い、その後、NYに住むことになったのである。
よし、フランス語の本でも買って来ようか。いや、これからでは無理かも知れない。
なんとか英語で通すしかない。その為には3年ほど話してもいない、読んでもいない、書いてもいない英語を勉強しなおす必要がある。
しかし、パリを訪れる礼儀として、最低限のフランス語は学びたい。
いつか来るかもしれない、その日のために!