「自分を知るための質問」という本がいくつか出版されている。
その中の1〜2冊に書かれているいくつかの質問に答えてみた。
* 10代の自分にアドバイスするとしたら?
「真剣に勉強しなさい!選択肢が増えるから!」「ピアノを習いなさい!世界中どこへ行っても人と触れ合うことが出来るから!」
ある時期から中学・高校時代に真剣に勉強をしなかったことを悔やむ人はわり多いらしい。
「駅、空港、街角ピアノ」、世界の駅や空港などに置かれたピアノをひく人たちのちょっとしたドラマが見えるドキュメンタリー番組。言葉が通じなくても、ピアノ演奏で自分を表現し、人と触れ合うことが出来るのだなあ、といつも思う。
* 自分にとって「信頼」とは何ですか?
例えば、お金を借りる、借りた時に、信頼を測れると思う。ある人は「今は忙しくて銀行へ行く時間がないから」と、お金を借りに来た親友に通帳を渡した。その親友はいくらかの現金を引き出し、後日、すぐに全額を返済したという。お金の貸し借りはその1回だけ、2度となかった。彼らは、片方が亡くなるまで深い友人関係を築いた。
私は何度かけっこうな金額を友人に頼まれ貸したことがある。返済期日の約束は何度も破られ、私はいろいろなことを学んだ。
* 落ち込んだとき、自分を元気づけてくれるものは? 映画、音楽。
* 一番避けたい感情は何ですか? 人を恨み憎む感情。今までの人生で、人を恨み憎む感情がいちばん苦しかったから。
* どんなときに「人生って悪くないな」と思いますか? 死ぬ間際にそう思いたい。
質問に答えていくと、必然的に過去の出来事を思い出すことになる。「2度と会いたくない人はいますか」という質問があった。こんな質問でもされなければ思い出さない人の顔と名前が瞬時に浮かんだ。人間の記憶とは面白い。「生きる上での美学とはなんですか」「あなたのロールモデルは誰ですか」「過去の自分に謝りたいこと」など、すぐには答えが出ない質問もある。
最多100の質問にじっくり考えて正直に答えたら、普段は意識していない自分のことがある程度わかるというのには納得がいく。
時間のある時に、自分を見直すにはいいかも知れないと思う。