イギリスに語学留学に行ったのは、
もう20年以上前。
そのころの私は、
なんかいつも誰かに監視されてるような、
少しでも「普通」から外れたら
変な目で見られるというような、
閉塞感みたいなものを、
いつもうっすら感じていて、
それが本当に嫌だった。
だから、
「日本脱出だー!」
と思って、意気揚々と海外に出発した。
イギリスは、ロンドンではなく、
ブライトンに3年ほど滞在した。
そこは海辺の町で、
悩んだり落ち込んだりしたときには、
ビーチに行って、海を眺めていた。
しばらくそうしていると、
自分の悩みなんてすごくちっぽけな気がして、
気分も上向いてきて、
「また頑張ろう☆」と思えた。
はじめて学校へ行った日は、
レンガ造りの建物が並ぶ中を
歩きながら、
「あ~、私は今、イギリスにいて、
イギリスの町を歩いている~
」
と、胸が震えたあの感覚を、
長い時が経った今でも、
はっきりと覚えている。
3か月くらい経っても、ふとしたときに、
「私は今、イギリスにいる~♪」
ニヤニヤしていた。
ただそれが、1年、2年と経ってくると、
日本のほうが便利なこと、
特に食べることが好きな私は、
パン派だったにもかかわらず、
お米が食べたくなってきたり、
やっぱり日本食が恋しくなってきたりして、
でも、材料が揃わないので、
自分で作ることもできない…
と少しずつ不満が積もっていく。
さらに、
春には桜がない、
夏は涼しいけど、セミの声がない、
秋は・・・ない?
冬は、本当にクリスマスの概念が全く違うし、
お正月はないので、2日から学校がある!
あいかわらず、好きなとこもあるにはあるけど、
だんだんと、自分の生まれ育った国が
どれだけ恵まれていたか、
身に染みて理解するようになっていった。
学生ビザの期限が来て、
帰国することになって、
日本に帰ってきてからは、
徐々に日本の良さがわかるようになってきた。
海の向こうで暮らした時間があったからこそ、
今の私は、
この国の不便さも、過剰さも、
そしてなにより、
世界でも特異なほど安全で安心な国であること、
それが何より豊かだということも、
前よりちゃんと受け取れている気がする。
今日は天皇誕生日。
国歌の「君が代」は、
前は
「もっと明るくて、
聴くとパッと気持ちが
晴れやかになる曲のほうがいいな。」
なんて思ってたけど、
その意味を知ると、
なんとも日本人らしくて、
日本人だからこそ
深く理解できるのかなとも思う。
オリンピックなどで君が代が流れると、
金メダルの喜びとともに、
日本人として聴けることが、
なんともうれしくて、
じ~~んと心に
その喜びが広がる感じもする。
私は今、日本人として
日本に暮らしている。
そのありがたさが、
心にしみて、
よくわかる歳になってきたなぁ…
なんて思ったりして。
ただ、いまだに、
ユニオンジャックだけは
おしゃれで、うらやましくて、
憧れの気持ちは消えないでいる…けどね☆
それでは、また来週。
月曜朝10時に。。。






