【①ベトナム】未来へ語り継ぐべきベトナム戦争の傷跡 | アラサー女子の沖縄生活★

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~ 島人気まぐれ日記~

2018年11月18日(日)

ベトナム戦争のことを少しでも知りたい

 

11月5日に日本を出国(記事はこちら)。

私の旅はベトナム(ハノイ)から始まり、その後ラオス(ルアンパバーン→バンビエン→ビエンチャン)、タイ(バンコク)、カンボジア(プノンペン)と移動し、またまたベトナムに戻ってまいりました!


ベトナムに戻ったと言っても、ホーチミン訪問は初めてなのですが…(^_^;)


今日はホーチミン終日フリーの日。次の目的地に明日移動するため、絶対に行っておきたいところを2つに絞り込み、行くことにしました。

・クチトンネル

・戦争証跡博物館

 

教科書でベトナム戦争について学習しましたが、この目でちゃんと見ておきたいと思って。たった1日だけで全てを知ることなんてできないし、このブログに書き留められることなんてほんの僅かなことだと分かってはいても、絶対に行っておきたかった場所です。

 

■ベトナム戦争の舞台 「クチトンネル」

ホーチミンから少し離れたところにあるので、半日ツアーに参加しました。滞在先(うさぎや)で手配。500,000ドン=約2500円。英語ツアー。

※日曜日だったからかかなりの人混み。平日の方がすいていると思います。

 

ホーチミンからクチトンネルに向かう前に、手や足に障害を持つ方によって作られている手工芸品のお店に立ち寄りました。

 

 

正直ここは立ち寄らなくても良いんだけどな…と思いつつも、買ってくれる観光客がいることを見込んでツアーに組み込むのでしょう。ベトナムではこういうものを作ってるのね、と知ることができました。

 

このあと、クチトンネルに向かいます。

 

「クチトンネル」について書く前に(しっかり書くことができずお恥ずかしい限りですが)ベトナム戦争について覚書きを少し記載したいと思います。

 

◆ベトナム戦争 

1955年~1975年 20年間も続いた戦争。

北ベトナム 対 南ベトナム と簡単に言い切れないくらい泥沼化した戦争。

 

北ベトナム、南ベトナム、それぞれに支援国がいるのですが…

北:ソ連・中国

南:アメリカ・フランス・韓国

 

南ベトナムでは、反サイゴン政権・反アメリカ ・反帝国主義を掲げる「南ベトナム解放戦線」が結成されます。アメリカ対南ベトナム解放戦線といった戦いが繰り広げられるわけです。

 

この南ベトナム解放戦線が長さ200km以上にもわたる地下トンネルを手で掘り、そこを基地とし、ゲリラ戦を行いました。このトンネルをクチトンネルと言います。

 

クチトンネルの模型図

 

クチトンネルは地下1階~3階まであります。写真右端の赤〇はサイゴン川。サイゴン川はかなり低いところを流れていたため、クチトンネルの中に浸水することはなかったようです。

 

トンネルへの出入り口はA4用紙ほどの大きさ。

 

希望者はトンネルの中に入ることができます。

 

これは、体の大きなアメリカ人がトンネル内に入ってこられないようにこのくらいの大きさで作られたとか。観光客に体験させるために、いくつかの出入口は大きく拡張され、体が大きくてもトンネルの下まで降りることができたり、30mほど歩く体験をしたりできます。

 

 

当時、南ベトナム解放戦線のゲリラが食べていたタピオカ(芋)を食べることもできます。これは無料で食べられたはず。味付け用の塩&砂糖&ピーナッツにつけて食べます。なかなかおいしくてびっくり。お茶ももらえました。

 

 

アメリカ軍は地下トンネルの存在を知っていたそうですが、いかんせん出入り口が小さく自分たちの体は入らないこと、トンネル周辺にたくさんのトラップが仕掛けられていたことから実際に地下に侵入することはなかったようです。

 

トラップの1つ

 

私はやっていませんが、$30.00出せば射撃の体験もできます。かつては激戦が繰り広げられたこの場で、今では観光客が押し寄せ射撃体験コーナーで射撃までできちゃう。平和になったんだなぁ(でないとこんなところに来られない)と思った次第。

 

クチトンネルを1時間ほど散策した後、ランチへ。ランチはツアー代に含まれています。

 

パクチー抜きのビーフヌードル

 

14:00 過ぎにツアーは終了。私はこの後、戦争証跡博物館に行きたかったので滞在先には戻らず、博物館近くで降ろしてもらいました。

 

■ベトナム戦争の悲惨さが分かる 「戦争証跡博物館」

入場料 40,000ドン=約200円

 

ここは1階~3階までの展示室があり、ほとんどが写真展です(砲弾や銃などもあります)。

 

 

戦争の悲惨さが分かる写真がたくさん展示されています。このブログに載せることが憚られるような写真も…

 

死体の写真、殺される直前の写真、戦車につながれ引きずり回される写真…

 

人間はなんてこんなにも酷いことができるのだろうと思うとともに、これらの写真を撮る戦場カメラマンはどんな気持ちで撮影をしていたのだろうと思った次第。

 

そして何より私にとって衝撃的だったのは、「枯葉剤」の存在。

 

枯葉剤の影響を受けている人たちの写真

 

枯葉剤 散布状況の地図

 

ベトちゃんドクちゃんで枯葉剤については知っていたけれど、枯葉剤の影響を受けた人たちの写真が衝撃的でした。枯葉剤は遺伝的に伝わり、今でも苦しんでいる人たちがたくさんいます。でも、アメリカは謝罪もしなければ補償もしない。

 

第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争の比較表があったのですが、いかにベトナム戦争が長期化し、被害が大きく、凄まじい戦争であったかが分かりました。

 

 

戦争の悲しみ

戦争は「国益」のため政治家によって起こされる。

戦争は生命を奪い、個人や公共の財産、文化施設や自然を破壊する。「国益」によって多くの市民が犠牲となる。

ビンディン省 1967年

 

戦争は絶対に繰り返してはいけない。

戦争がいかに悲惨であるかを学ぶためにも、世界中の多くの人がこういった博物館や資料館に足を運ぶようになったらいいなと思いました。

 

今日はちょっとヘビーな内容でしたね💦

明日また移動します(^^)v

 

【ホーチミンの滞在先(うさぎや)】

 

オーナーが日本人の日本人宿です♪2017年8月にオープンしたばかりの新しいゲストハウス。

 

女性専用ドミトリー(4人部屋) 300,000ドン=約1500円/泊

※オンライン予約だと5%引き

 

オーナーさんが世界をあちこち旅されて、こういうゲストハウスがあったらいいのにな、というのを実現したゲストハウスだそうです。

 

 

例えばベッドにはヘッドランプ、折り畳み机、鍵付きロッカーあり。wifiもつながります。


バスタオルの貸し出しあり。朝食も付いています!ベッドがセミダブルなのか、ドミトリーベッドにしては広め。ゆったりくつろげます。


先程述べた戦争証跡博物館から歩いて30〜40分で戻ることができました。

 

今日は、この辺で!