12月7日~11日の1週間で、ホンジュラス南部に位置するチョルテカ県で現地教員に対する研修が行われました。
研修の内容は、算数、保健、音楽、体育、など。先輩隊員が分担して授業を行いました。
あたしは観察しただけですが(^^ゞ
算数の授業がほとんどだったのですが、教師の責任感について、知識強化、教材の紹介など、ジャンルは様々。
現地の先生方は、一生懸命授業を受けていましたよ(^-^)
びっくりしたのは6年生の単元、「体積」の授業。
ホンジュラスの先生方が、面積・体積の授業(教えること)を苦手としている、ってのは前から聞いていたけど、ここまでできないとは…
面積と体積の違いが分かっておらず、そもそも体積の概念がない。
公式をなんとなく覚えている人もいたけど、計算をするにしても、何をどう書けばいいのか分からない。とりあえず最初にやらせたミニテストはボロボロ。
ということで、教材を使って体積の意味を知ることから始まりました。
容器に液体を注いでいき、面積とは違い、高さが生じることを確認
実際の現場では、自分が分かっていないまま教えたり、そこを勝手に飛ばしたりで、子ども達は理解できないまま進級してしまいます…
そのような悪循環を食い止めるには、まずは教員が正しい知識を身につけることが必要なんだと感じました。
とりあえず、公式を導き出して、それに基づいてミニテストを再チャレンジさせたところ、だいぶ正解率が上がりました。
だけど、たった1回だけで全てが理解できたとは思えません。
こっちの先生方に教えるためには、子ども達(日本やホンジュラス)に教えるのと同じ時間が必要なのです。そもそも、先生方が学生時代に正しい知識を教えてもらっていないのだから。
「ホンジュラスの先生方ってひどい授業をするなぁ」、「なんでこんな授業しちゃうんだろ」、「どうしてこんなとんでもない間違い教えるんだろ」とよく思うけど、でも考えてみれば、「彼らがそういう教育しか受けてこなかったからなんだ」、「彼らが悪いんじゃないんやろな」、と考え直すのです。
この研修を通して、ホンジュラスの先生方の現状(問題点)も分かったけれど、やる気のある先生もたくさんいることが分かり、嬉しく思いました。
来年の活動、頑張るぞ!!
ゆーころすけ