生後4ヶ月の赤ちゃんとねこ連れで国際線7時間フライト | シテキイシキロク  


さて、日本からシンガポールへの赤ちゃん+ねこ連れフライトについての詳細なキロク編、です。



***

今回は大人の事情でビジネスクラス利用であった。
それが吉と出るか凶と出るか、不安もあった。
ビジネスクラスは男性が多いし、機内で仕事をしてる人も多いし、テトコが泣いてしまった場合にエコノミー席よりプレッシャーが大きいんじゃないかしらと。
何より、テトコ、くるり、ホタテのストレスを最小限にするにはどうするのがベストか、かなり頭を悩ませた。


まず、前回と今回の条件比較。


{FB74CB90-925B-457C-877B-FAC44D7FD3A8}




結果的に、あらゆるシミュレーションは杞憂で、超絶ラクなフライトであった。テトコに関しては。
一方、ねこに関してはちょっと大変なこともあった。


時系列で当日を追っていきます。

*****



7:30 荷物を満載したワンボックス型のタクシーにて実家から羽田空港へ出発

大雨により渋滞気味

8:35 予定時刻より少々遅れ気味で国際線ターミナルへ到着

8:50 徒歩にて空港敷地内の動物検疫所へ

9:35 検疫が終了し、ターミナルへ戻りチェックイン

ここから詳細に。

{A2AF16D7-392C-4B51-97C2-BC33D19971C5}
JALは動物のキャビン持ち込みができないため、チェックインカウンターにて暫しくるホタとお別れ。
係員の指示に従い、くるホタ分の航空費用を払う。

(*2015年10月上海からの帰国の際は、動物のキャビン持ち込み可という理由でデルタを利用、ちなみに成田着)

ラウンジで腹ごしらえ。
とりあえず日本側でのくるホタ検疫が滞りなく済んだことで肩の荷①が下りる…。

{090D1B9E-6924-45E0-9C91-93544AEEF3DE}
さくらラウンジの美味しいカレー、超久々に賞味。
ついでにテトコの授乳やおむつ替えも済ませておく 。ラウンジだし2人いるし何から何までラクラク。

11:00  出発
離陸時には授乳することでテトコに耳抜きさせる。
轟音の中くるホタがどうしてるかかなり心配。

{5BCE29CE-6A71-4DB8-A6CC-7E077B863493}
シート間隔が前後左右広く、大きくなったとはいえテトコの声のボリュームでは少しグズったくらいじゃあ殆ど問題なさそう、と確信。
(前回エコノミーに乗ったときは、先手必勝で周囲の人に「迷惑かけたらすいません」って言っておいたが、今回そういう観点を持って実際にビジネスシートについてみたらその必要性を感じないくらい余裕あるプライベート空間だと思った)


離陸後しばらくすると、テトコがいいかんじにバシネットでしっとりしてくれたので、久しぶりにゆっくり機内食。

{2753A7A3-D299-4654-B499-7413438B3412}
5月のミールはこんなかんじで。



私は洋食を選択。
 麻布十番の「山田チカラ」の山田シェフ監修だそうな。麻布十番については詳しくないのだけれど。笑

{A32B761F-91D3-4690-BA2A-58E25A7B61F9}
◯メゾンカイザーのプチナチュール、ハーブのプチパン
◯牛たんの塩漬けハム マスタードソースのサラダ

メゾンカイザー萌え❤︎
ちなみに、食べなかったけれど、確かさくらラウンジのパンもメゾンカイザーだった。



{85F73DAA-18FA-496B-9D23-18C1A78C76CA}
メインはお魚とお肉と選べて、今回はお肉に。
◯和牛サーロインステーキのバルサミコソース 
菜の花を添えて

…菜の花萌え❤︎
出産後すっかり肉食になってしまったワタシ…
人間こうも変わるものかと周りが驚いているほど。



亭主殿は和食を選択。
こちらもまた有名な料理人の監修らしい。
黒木さんていう方。
{6AE047D1-59A7-406A-AF19-7D0722EA0A1A}
◯鮑柔らか煮とかわかさぎの南蛮漬けとかお造りとか長芋田楽とか…

美味しそうだったよ。

ワインリストが超魅力的だったし、ウイスキーなら山崎や白州も。
夫、獺祭の純米大吟醸とかチョイスしちゃってて羨ましいったらない。若干ムカつきすらする。

彼のメインは
{5D28DEF3-C1E0-46A2-8428-77F0AC5BD8F4}
◯国産牛の和風ローストビーフ
◯鮭の味噌漬け焼き


このあと、デザートにコーヒーゼリーとココナッツ風味のミルクムース、わらび餅をそれぞれ食べ、美味しい楽しい機内食時間を終えたのであった。


そして、テトコは、

{DFA314D2-2601-4800-8B6B-C3C582CEF148}
なんとデザートが終わるまでスヤ子なのであった…

おかげで優雅に食後の歯磨きまでできちゃったのである。それだけですごい充実感。いえーい。
{368E0807-00FC-45CA-9465-1BD96FBC4096}
リクライニングしたら、添い寝、添い乳もできちゃった。窓と夫に挟まれてるのも気楽この上ない。


着陸態勢に入る少し前からまたもや耳抜き対策で授乳してみたけど、当の本人はニコニコしちゃってあまり真面目に飲んでくれなかった。それでも特に気圧によるダメージを受けた様子もなく終始ご機嫌。すごく小さいうちは鼓膜も影響受けにくいって何かで読んだ気がするけど、ほんとなのかな。



さて飛行機は無事到着。荷物をピックアップ後到着ロビーに出る前に、lost&foundカウンターへくるホタの輸入書類を見せに行く。係員がどこかへ電話して「猫いる?」『いるよ、今から送るよ』みたいなやり取りをしていたっぽい。元気かどうかは別として2匹ともとりあえず生きてる!!…ここで肩の荷②が下りる。


{154837E4-D2E6-4FA4-BADA-66617CD80F15}
駐車場で車にテトリスよろしく大量の荷物を積み込む。




終わってみれば前回に比べてあっと言う間の7時間だった。ビジネスシートの余裕もさることながら、夫と二人体制だったのが大きい。
何だって二人でやれば労力も不安も半減だ。


空港でよく目にする、一人で赤ちゃん抱えて国境を行き来している世界中の母親にお疲れ様と労いたくなる。つくづくそう思う。



さて、くるホタを拾いに行かなくてはならない。
彼らは前回の上海→成田のおよそ2倍の飛行時間に耐えられているだろうか。ホタテはまた吐いてるんじゃなかろうか。
カーナビに従って、空港敷地内のシンガポール動物検疫所へ。地図で見ると近いのに道路の設計上ものすごく遠回りさせられ、結構飛ばして20分ほどかかって到着。
ゲートをくぐって外国から来た貨物がたどるエリアに入るので、改めて出国手続き…とまではいかないまでも本人確認の手続きがあるため一旦3人揃って外へ出て、敷地内で働く従業員と同じようなチェックを受け首にかけるゲストカードのようなものを受け取り、再び車で動物検疫所へ向かう。ゲートをくぐってから2分ほどで動物検疫(AVA)の建物に到着。


中には麺を食べてるゆるい雰囲気のお兄さんが一人(ゆるい雰囲気でもシンガポール農林水産部門の職員さんです)。お兄さんとフレンドリーに話しながら、ここで遂に!漸く!!

{98C4F87B-F32A-4E89-9738-3F38C367D461}
くるホタに再会!!!!
ちょっと泣きそうになる。
(2匹とも黒っぽいので写真ではよくわからないが元気そうだった)

{0D8421E7-AD4E-4348-A4B4-841929176454}
で、ここで申請通りの個体であることを証明するためにマイクロチップを読み取るわけだ。しかし、お兄さんのスキャナーではなかなか読めない。こんなこともあろうかと私たちはスキャナーを持参していた。くるホタは中国の里親会で養子縁組したねこなので、スキャナーも中国から事前に取り寄せておいたのだ(淘宝で購入)。
で、もちろん自宅で読み取りチェックもしてあった。なのに、なのに、くるりのチップがなかなか読みとれない。夫ともども地味に滝汗。


結局15分ほどかかってやっとやっと読み取ることができ、慌てふためきお兄さんを呼び、一緒にナンバーを確認。私たちが申請した2匹に間違いないことが証明できた。
肩の荷③が100乗くらいの体感でおり、身も心も軽くなり、久しぶりに心からの笑顔、発生。

くるりはくるくるとよく動くので、マイクロチップが皮下で動きがちなのかもしれない。それともスキャンを不能にする何らかの体質が?
以前もスムーズに読み取れないことがあった。



{68C2E238-600C-4851-84BD-3B4DE169B265}
ゲストカードを返却したゲートで晴れ晴れした気持ちで眺めたシンガポールの夕焼け。
(蒸し暑いのでやはり滝汗です)


こうして無事に、3人+2匹ともシンガポールに入国することができた。




車を走らせ30分後、横浜の実家を出てからは実に14時間後、自宅マンションに辿り着き、ようやくようやくくるホタを暗くて静かな寝室に解き放つ。2匹はのそのそと警戒しながらベッドの下に。

これは2~3日出てこないな、飲まず食わずかな?と思いきやくるりはその晩から、ホタテも翌日から少しずつ新居の探検を開始。
水も餌も排泄も問題なし。
良かった。


以前から口臭が気になるホタテ、出発前に地元の動物病院で診てもらったらやっぱり歯肉炎が進行しているそうで、新天地に到着してしばらくして落ち着いたら一度診てもらって処置をした方がいいとのこと。
旅立ちの数日前にはポロッと歯が抜け落ちちゃっているのを実家階段で父が発見。もう、びっくり仰天。




そろそろリラックス全開で元のペースになりつつあるので、シンガポールでも良い動物病院を探さなくちゃと思ってます。


それが終わればテトコの予防接種。


なかなかにbusyで重要なスケジュール、小さきものたちのことに関しては何一つ落とさないようにしなくちゃ、だ。







今回エージェントを通さずに全て自力でやったので、どなたかのお役にたてたら、と両国のねこの手続き詳細についてもまたキロクします。