映画二夜。 | シテキイシキロク  

昨日はLiとレイトショウに行ってきました。

見たのは「それでもボクはやってない 」。


痴漢冤罪の裁判映画。

結構誰にとっても身近なテーマなんじゃないかと思う。

生々しかった。

加瀬くんは相変わらずリアルな演技をする。

毎度思うことだけど、泣くシーンなんてあまりに生々しくて

こっちまで恥ずかしくなる、というか少し泣きたくなる。

加えて脚本も生々しい。

裁判を体験したことは無いけれど、

脚色はあれども実際こういうもどかしさや腑に落ちなさ、

裏切り、傷付き、葛藤が無限にあるんだろうなと想像できた。


痴漢というと、被害者の視点に立って物事を見てしまうけど、

結構冤罪って多いんだろうな。

だってほんとに誰がやったかわかんないし。

怖くて顔見れなかったり、凄い勢いで逃げられたり、

人ごみにまぎれられてしまったり、余程のことがないと

確信ってもてない。

身近な男性諸君(友達とかおじさんとか)が満員電車に乗る時、

両手つり革とか読みたくも無い本を読んだりとか

「自分には現実的に不可能です」というポーズを演じて

毎日アピールしているよ、大変だよ。

って話してたことを思い出した。


自分も電車痴漢被害にあったこともあるから

犯人を憎いと思う気持ちは強いし、絶対捕まれ!と思うけど、

同時に「やってないのに疑われる」可能性を持つ

男性側の辛さもわかるような気がする。


人を裁くっていうことの恐ろしさ・責任は私には計り知れない。



そして今日はレディースデイだったので、

また一人でレイトショウ行って来ました。

見たのは「パフューム~ある人殺しの物語 」。

これね、私は予想以上に楽しめたんだけど、

評判を読んだりすると微妙なかんじのもあるから、

面白いと思わない人もいるのかなぁ。


とりあえず無意識にくんくんしてしまう

私のような匂いフェチにはたまらないですよ。


おうちでご飯食べた直後だったので、

悪臭渦巻く18世紀パリのシーンでは吐き気をもよおしました。

あの臭そうな魚市の町並、私がスペインで一番気に入った町

「バルセロナ」で撮影したというんだから、心苦しいです。

バルセロナを臭くしないで!臭いのは夏の上海だけで十分よ。

(でも上海ものすごくスキ)


怖いんだけど、ちょっとおとぎ話のような雰囲気もある映画。


主演のベン・ウィショーの透明な瞳や存在感も去ることながら、

ローラのパパ役のアラン・リックマンがだんとつ素敵でした。

あの冷たい目が…。

(・∀・)イイ!

ダフティ・ホフマンの顔の大きさも見逃せない!

何か被りものしてるのか?ってくらい不自然。で面白い。


近頃、好みがどんどん年配化している。

佐藤浩市とか佐藤浩市とか佐藤浩市とか。

(いや他にもいっぱい居るんだけどね)

いつからおじさん好きになっちゃったんだろう。

いや、佐藤浩市は小学生の頃から素敵だと

宣言していたのだけれども、最近またより一層素敵ですよね。

お父さん超えちゃったんじゃないの?ってくらい。


逆に落ちたのはトヨエツね。

「愛しているといってくれ」ん時は最高にカッコよいと思ったのに。

何で?どうして劣化?

(大沢たかおは大丈夫かしら。ついでに心配になっちゃう。)

でも寺島しのぶが結婚したから「愛の流刑地 」も今更見てみたいです。

興味が湧くのが遅すぎて、もう近所ではやっていないよう。