あまりにも重い | ユース・サポート・センター友懇塾

ユース・サポート・センター友懇塾

相談活動や,日々の思いを代表者井内が日記を書いています。

震災からの立ち直りは難しい?

仙台市でのイベント参加のため連休中出掛けてきた
私の友人が復興支援で宮城県某町へ出向している
今回は その両方兼ねるためでもあった
何もない草原の中から
少しづつだが復興しているように見えるが
実は 復興しているのは建物だけ
人々はそれぞれ深い傷を負って立ち直っていなかった
誰もいない通りで老人が数人で草取りをしていた
声をかけると
年配の男の人が綺麗になればと皆で刈っているという
ここにいる全員は先の震災で夫や妻、あるいは身内を
津波で失っているという
明るい笑顔で話しているがあまりにもその話しが重い
大変だったね! 辛い経験したね!などという言葉が
むなしさで話せない それほど重い
一生懸命おじいちゃんを助けようと頑張ったけど
私の目のまで息を引き取ったという
家の天井まで津波が押し寄せてきて
逃げる時間も無くのまれていった
この街で650人の尊い命が亡くなったそうだ
聞く話全てが重く
慰めの言葉など出せるわけはない
只ひたすらおばあちゃんの話を聞くだけ
それしかできなかった
最後に
またきたときにはゆっくり話しを聞かせてほしいと
いうと
いつでもいらっしゃい と言ってくれた
語り継ぐしかない
すぐ時がすぎて忘れるようでは
あまりにも悲しすぎる
やっと立ち直ることができたと言うが
私には 立ち直りは難しいと感じた
それほど 悲惨で 悲しい出来事だから
被災のなかったこの場所で考えるのと
実際の話を聞くのではその話に重さが違う
関東の子どもたちにも聴かせてあげたい