少年の心の傷は深い | ユース・サポート・センター友懇塾

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相談活動や,日々の思いを代表者井内が日記を書いています。

夕方、埼玉県のとある街に行ってきた
少年と母親の中間に立って
久しぶりに親子の対面が実現した

というよりこうした環境で会うのは初めてだ
少年は、母親に「あいつ」「おめぇ~」と呼ぶ

少年が中学のころから家を出たり入ったりを繰り返し
今は、仲間と称する男のアパートに一緒に住んでいる
母親が心配するのは当たり前なのに
少年は「うっせ~んだよ」とうそぶく
全く相いれないくらい仲が悪い

その少年が涙を見せた
私のことを英語を学べと言ったのは
母親の彼氏がアメリカン人で母親がアメリカに行くときに
娘が一緒に連れて行かれるのかと思い
娘の父親がいるにもかかわらず
そういう身勝手な母親が許せなかったと言って泣いた

私が最初に相談を受けた時に母親に行った
娘が成人ししっかりした大人になるまで
ネットを使った米国と日本の会話は止めなさい
娘が気づいたら相当傷がつくから一切やめることですと
忠告したことが現実だったのだ。
気づいていたし絶対行かないからとかたくなに拒否したのに

それでも今日は同じテーブルについて今日は話が出来た
最初の一歩は大変厳しい状況だったが
新しい出発点も見えてきた

こうした深刻な問題をどこも解決しようとしない
別れ際、娘と握手をした「今日ここにきてくれてありがとう」
今度、此処にはお父さんも一緒に連れてくるから
全員でもう一度話し合おうよと言うと「わかった」と答える
帰り際お母さんを千葉県境で深夜働いているという工場に送って
帰宅したのは午前様

総時間往復5時間の行程で話し合った時間が3時間半

今日は精神的に疲れたが人の助けになったという気持ちが交差し
疲れも半減といった感じだ
深夜の机はパソコンのキーの音だけが響く

今日も無事にありがとう、新しい出会いにありがとう!