少年の更生は気持ちがいい | ユース・サポート・センター友懇塾

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相談活動や,日々の思いを代表者井内が日記を書いています。

家に帰らない一人の少年(少女)
外国人の両親を持つ日本語しか理解できない

両親とは会うたびに喧嘩
家出をして友達の家を転々として生活している
一昨日彼女の友達という女の子に電話した
今、一緒にいる という
電話変わってくれる?
やばいんじゃない? 知らないよ! といって
彼女に代って話をした

とてつもない汚い言葉で噛みついてきた
電話口で怒鳴り返した! 
人の気持ちをわからないのか
私の話を聞いてから、電話を切るなり、言い返してみなさい

少しずつ落ち着いて話せるようになった
ほ~ら 普通に話せるっじゃないか! それでいいんだよ!

お母さんに「あいつ」と呼ぶ彼女
お母さんが日本語が上手に話せないこと知ってるだろ
言葉の行き違いがこの問題を起こしているとしか思えない
母国では母親にはむかうことなど絶対にあり得ないという

しかし、彼女は日本で生まれ、日本で育った日本人なのだ

国と国との考え方の違いもある
しかし彼女の友達は全部日本人なのだ

そして、昨日の夜遅く私の携帯に彼女から電話が入った

昨日は「悪たれついて」ごめんなさい!

今日は相談があって電話しました。聞いてくれますか? という
今日、父親か居候している家に突然来て
家に帰れの一点張りで大変な騒ぎになった

私と両親の間に入って話をまとめてくれませんか? という
素直な言葉に「非行少女のイメージ」はない

分かった、これからお母さんに電話して話をする
お母さん、娘さんいい子じゃない、大丈夫だから安心しな
電話口で泣いている。その泣き声がますます大きくなって
イウチさんありがとうございます というのが精いっぱい

かかわりはじめて半年が経過していた

折り返し直ぐに彼女に電話した
彼女もまた、喜んでいる「感謝しますと」いって電話を切った
来週、時間を取って両親と彼女に逢って修復作業の開始

先が見えた少年の立ち直り支援
あきらめなないで、ゆっくり時間をかけて

またひとり危ない世界に行かないで助かった少女
かかわりってすばらしい!