少年審判の被害者傍聴について取材を受ける | ユース・サポート・センター友懇塾

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昨日。東京新聞本社で重大な少年事件の「被害者の少年審判傍聴」について取材を受けた。これは、法制審議会が去る2月13日、原則非公開とする少年審判の傍聴を犯罪被害者や遺族に認めることを盛り込んで少年法見直し要項を鳩山法相に答申したもので、法曹会初め様々なところで議論しているものです。私自身の考え方として述べさせていただきますが、少年審判の目的とは何かと言うことを理解しなくてはいけません。大人の刑事裁判と異なり、少年の場合は「罪を犯した非行事実を認定し、少年の非行性を取り除き、少年の最適な更正の方法(処分)を決めるものではないでしょうか」私自身難しい法律のことはわかりませんが、家裁で行われる審判の席はテレビドラマで見るような広い場所ではありません。極端な話そこから手を出せば加害者に手が届いてしまうような狭さです。犯罪を犯した少年がそんな近くに被害者がいたら萎縮したりして本当の話ができるでしょうか、話をしなくても「咳払い」ひとつしたらと思うとそれだけで少年の気持ちがおかしくなってしまうし身構えてしまう気がしますし、少年の心の傷がより深くなってしまうような気もします。もちろん少年が本当の意味で更正し社会の一員として生きて行くにはいつか被害者と向き合い心からお詫びしなければいけないと思っています。それには、補導(逮捕)されて僅かな期間で審判を行い、加害者の少年も被害者も心の感情がピークに達している今の時期よりは、少年院などで矯正教育を受けているある時期に話をし、事件の本筋を見つけることはいかがでしょうか。いいかたちで今国会で提出された答申が議論されることを希望します。