【岩手県の世界遺産!平泉の中尊寺を訪問!紅葉美しい時期】
世界遺産にも登録されている平泉の中尊寺を訪問。中尊寺は天台宗東北大本山の寺院で、、嘉祥3年(850年)、円仁(慈覚大師)が関山弘台寿院を開創したのが始まりとされています。
その後、12世紀初頭、奥州藤原氏の初代・藤原清衡が釈迦如来と多宝如来を安置する「多宝寺」を建立、大規模な堂塔造営がおこなわれました。清衡公の中尊寺建立の趣旨は11世紀後半の戦乱「前九年、後三年の戦」で亡くなった人々を慰め、東北地方に仏国土、極楽浄土を建設するというものでした。
奥州藤原氏滅亡後に、源頼朝の庇護をうけて存続したものの、鎌倉時代~室町時代初期に火災で焼失して廃頽。江戸時代には仙台藩領内となり、伊達氏の庇護を受けて堂宇の補修・建立が行われました。しかし、元禄2年(1689年)に『奥の細道』の旅をしていた松尾芭蕉が、中尊寺の荒廃ぶりを見て嘆いていました。
前世紀に再建、修復がおこなわれ、かつて栄華をきわめた中尊寺の姿を取り戻しています。