ノースカロライナはアメリカでは「南部」として見られています。

南部といえば南北戦争で南側だったのが南部。

奴隷解放令前はプランテーションがあって、ここらへんにも綿花農場やタバコの葉の農場があり、たくさんの黒人さんたちが働いていました。

もちろん奴隷のように働かされている人々は貧しく、肉と言えば安かった鶏肉をメインで食べていたのを名残としてフライドチキンのお店が今もたくさんあるのです。そう、ここの人はチキンが大好き。

 

でもね、そんな南部だけれどもともとは独立13州。

イギリス領としてイギリスがバージニアに入植して政府を立てた場所はここからたった車で3時間。

南部っていうゴッテゴテの黒人文化なのかと思いきや、実はアメリカ独立13州っていうものすごく白人文化・独立戦争文化とも密接な場所なのです。南北戦争のときは南部のやりかたに賛成をしていたわけでもないし、南部の中でも奴隷が一番少ない州だったり、奴隷を雇わない農園もかなりあったとか。そんな感じでもともとゴッテゴテのガチ南部ではなかった模様。

 

私みたいな歴史大好き人間にとっては黒人文化も白人文化も近くにあり、南部のくせに最近はものすごくリベラルな感じだったり、場所によってはまだまだものすごい昔の文化が濃く残るところもあれば、州外の人たちの人口が増えてどんどん変わっていっている場所があったり。小さな地域に変化のものすごい場所・そうじゃない場所、それが融合していてとても面白い場所だと思っています。

 

最近はテキサスとかアラバマとか、ガチ南部のほうで中絶禁止だとかあるけどノースカロライナはキリスト教人口が多いわりにはおとなしい。バイブルベルトと呼ばれる白人の超キリスト教信じる系の方々が住んでいる場所なんですがね、今よくガチ南部で騒がれているようなどんな理由でさえ中絶禁止になって騒いでいる問題はあまり見られない。

もちろんたまにデモしている人もいるけれど、州で法案が通るほどでもない。

 

そんなわけでですね、ノースカロライナは一応南部なのですがあまり南部ではありません。

ガチで南部を体験したい方はミシシッピ州あたりおすすめです。

 

ノースカロライナでは近くの薬局・スーパーの薬売り場でピルも買えます。

医師の処方箋なしで、いつでも好きな時にアイス買うみたいに買えます。

 

 



 

 

緊急避妊薬も買えます。

こちらはカードを薬局カウンターに持っていくタイプ。

 



 

 

 

ある意味、日本より進んでいますね。

必要な人は使えばいい買えばいい。自分の信仰や考えがそれをよしとしないのであれば、買わなきゃいい。

そういう考え方であるからこそできることです。


自分の価値観を他人に押し付けられない、一方的な考えが州法になっていない、これは私は住んでいてとても住みやすいと感じています。

ノースカロライナは日曜日にお酒の販売を禁止していた昔ながらの法律も緩和され、いつでもお酒が買えるようになりました。

州都ローリー、最大都市シャーロットの郊外では国外・州外の人の人口も増え保守的な色がだんだんと褪せている場所も増えてきました。

 

未だにド田舎であることは変わらないのですが、サザンホスピタリティーで人は優しく、ノースカロライナはとても過ごしやすいです。