ものごとには必ず理由があります。殊に人間がやろうとすることには、同じ人間として、広く深く考えを巡らせて推理・推察してゆけば、少なくとも「あたらずといえども遠からず」の近似値にまでは到達できることが多いのです。

 「真正の共産主義者」にして、旧制一高・東京帝大法学部政治学科を卒業し、同大大学院にまで進んだ秀才・尾崎秀實といえども、その優秀なる頭脳の内側は、合理的な論理整合性が働いていたわけですから、その価値観から、向かおうとしていた志向性・方向性のベクトルを捉えることができれば、その進むべきところを、ある程度の誤差の範囲内で、推理・推察できるはずです。

 その知的作業は、量子力学など最先端の物理学者が「思考実験」を重ねて最新理論を追求することや、古生物学者が恐竜の断片的化石から全体的な骨格を推定し模型を組み上げてゆくのにも似た、科学的な分析と統合のプロセスを伴う論理的な組立作業なのです。

 その意味で、こうした手法を用いて、尾崎秀實たち共産主義者の謀略を推理・推察した、三田村武夫著「戦争と共産主義**(改題:大東亜戦争とスターリンの謀略)」(昭和25年初版、昭和62年自由社自由選書再版)より、今回は共産主義者たちの謀略を検分してみましょう。(*裕鴻註記、尚送り仮名等を現代文に補正)

・・・戦略戦術とその政治謀略教程

 共産主義者の任務は全世界の共産主義革命を完成するにある。この目的実現のためには手段方法を選ぶなと教えたレーニンは、その戦略、戦術の基準とも言うべき革命家の道徳的体系につきあらゆる角度から論じ、多数の言葉を残しているが、彼が最も熱心に、精魂を打ち込んで指導して来たコミンテルン第一回大会及び第二回大会に際し、自ら筆を執った綱領草案その他(*共産)党幹部に与えた指示、一般の共産主義者に示した文書などから特に注目すべき点を拾ってみよう。

 彼(*レーニン)は先づ、革命家の道徳体系を説いて、「政治闘争に於ては逃げ口上や虚言(*うそ)も必要である」ことを公然と主張し、「共産主義者は、いかなる犠牲も辞さない覚悟がなければならない。――あらゆる種類の詐術、手くだ(*手管)、および策略を用いて非合法的方法を活用し、真実をごまかし且つ隠蔽しても差支えない」「共産党の戦略戦術は、できるだけ屈伸自在でなければならない。(*共産)党は武装蜂起から最も反動的な労働組合および議会への浸透にいたるまで、あらゆる闘争方法の利用を学ばねばならない」「共産主義者は、大胆に恐れなく攻撃する一方、整然と退却すること、『悪魔とその祖母』とさえ妥協することを能くしなければならない」「(*共産)党はブルジョワ陣営内の小競り合い、衝突、不和に乗じ、事情の如何によって、不意に急速に闘争形態を変えることができなければならない」「共産主義者は、ブルジョア合法性に依存すべきではない。公然たる組織と並んで、革命の際非常に役立つ秘密の機関を到るところに作らねばならない」「われわれは即時二重の性格をもつ措置を講ずる必要がある――、(*共産)党は合法的活動と非合法的活動を結びつけねばならない。――」と言っている。

 要するに「革命」という目的のためには、ブルジョア社会に存在する一切の道徳的規範を無視して、逃げ口上も、嘘も、あらゆる種類の詐術(*つまり詐欺)も、手練手管も、策略も用いよ、また真実をごまかすことも、隠蔽することも、悪魔とその祖母と妥協することも必要だ――と言うのである。

 この共産主義の本質に関し、アメリカの世界的に著名な雑誌『リーダーズ・ダイジェスト』第四巻第五号(一九四九(*昭和24)年五月号日本版)の巻頭に注目すべき論評集が載っているが、その中で、

◇セントルイス「ポスト・ディスパッチ」は、「――世界を次の戦争へ、そして又次の戦争へと投げこんでいって、ついに共産主義が到るところに君臨することを意図する」と言い、

◇「ニューヨーク・タイムズ」は、「――共産主義の勝利を促進するためには、共産主義者はあらゆる可能な所で革命を起さなければならない。そして戦争による混乱の後をうけてこれを行うのが最も有利である。革命への素地をつくるには、彼等はあらゆる利害の衝突ばかりでなく、あらゆる改革運動をも利用してこれを行わねばならない。この仕事にあたっては、彼等(*共産主義者)は、一般の通念となっている道徳的規範を無視して、あらゆる詭計(*偽計)、あらゆる虚構を用いなければならない。――」と言っている。

 以上に述べて来たことは、一般の常識から判断して「そんな馬鹿なことが……」と言う人があるかもしれない。いや「馬鹿なことが……」と言う者の方が多いだろう。しかし、「馬鹿なことが」と言う方が「馬鹿」で、冒頭に述べたごとく筆者(*三田村武夫氏)が若し共産主義者だったらこの通りやる。共産主義の立場から言えば、資本主義制度も、ブルジョア階級も、従ってその政治権力も、まさに不倶戴天の仇敵であって、この敵を倒すための手段方法は、それが如何に悪辣不信義なものであっても当然だからである。その不信義、偽満、謀略をせめることは共産主義の何ものかを知らない者のすることで彼等の嘲笑を買うのみだ。

 ここにコムミニスト(*communist:共産主義者)独特の政治謀略、思想謀略があり、表裏全く別の目的を持った秘密活動――戦時中日本に行われた例を取って言えば、表面の主張は「国策の推進」「民族の自存自衛のために」「戦争に勝つために」などを掲げ、実際の内在的意図は、社会主義革命を実現せしめるための客観条件を作り出す目的を持ったもの、又は敗戦革命の結論を頭の中に描きながら行われた謀略活動などがあるのだ。

 即ちこれを一言につくせば、ブルジョア支配階級を手玉に取って革命を成功せしめるもの、これが最も優れたコムミニスト(*communist:共産主義者)だ――と言うことになる。・・・(**同上書41~44頁)

 このように三田村武夫氏は分析しています。要するにレーニンの政治謀略の指導は、「共産主義革命のためならば、何でもアリ」つまりあらゆる道徳的規範など破っても構わないどころか「悪魔とその祖母」とさえも手を結び、嘘も、騙しも、偽装も、詐欺も、謀略も、強盗も、殺人も、それが悪辣で不信義でも、何でもやって構わないから、とにかく革命のためにやれることは何でも躊躇わずにやれ、と言っているのです。北朝鮮が麻薬を国家栽培して密輸出し、百ドル紙幣の贋札を刷り、インターネット詐欺や犯罪によって大金を稼ぎ、国連の禁輸措置を破って密輸出入し、国際社会の批判をよそに核兵器と弾道ミサイルの開発・実験に血道を上げ、紛争国や武装テロ集団に武器を販売し、韓国内に大量のスパイや工作員を送り込んで内部謀略を行い、我が国の罪のない国民を平気で大量に誘拐・拉致するというような、非合法活動や犯罪行為を平然とやってのけるのも、元を糺せば、このレーニンの政治謀略教程が根源にある、と考えられるのです。まさにマフィアと何等変わるところがないどころか、むしろ国家が組織的にやるのですから、もっと悪辣で大規模な国家犯罪だとも言えるのです。しかし彼等は、自分達は「歴史の必然法則」に従って、人類の進むべき共産主義社会の実現のためにやっているのだと信じているため、ちっともこれらの犯罪的非合法行為を「悪い」とは考えておらず、「革命的英雄行動だ」と規定しているのです。まことにタチの悪い相手です。

 グチはこの辺にして、もう少し前掲書**による三田村武夫氏の「尾崎秀實分析」を読みたいと思います。

・・・彼(*尾崎秀實)は何を考えていたか

 「元来、私にとっては思想なり、主義主張なりは文字通り命がけのものであったことは申すまでもありません」(尾崎秀實書簡集、『愛情はふる星のごとく』一二一頁)という「最も忠実にして実践的な共産主義者」尾崎秀實が、命をかけて貫かんとしたその思想目標は何んであったか、詳細は手記に記されているが、その内容を目的と段階に分けて要約してみると、

 (1)コミンテルンの支持及びソ連邦の防衛。

 (2)日本及びアジアの革命―即ち東亜に於ける英、米、仏、日 帝国主義支配体制の打倒と東亜社会主義体制の確立。

 (3)第二次世界大戦を通じての全世界共産主義革命の完成。

 の三つの目標に分類することが出来る。以下その要点を摘記してみよう。

   コミンテルンの支持及びソ連邦の防衛

 尾崎秀實は彼の所属したゾルゲ機関の目的任務につき「吾々の諜報活動はゾルゲを中心とした一団の活動でありますが、私の上海以来の経験判断からすれば此の一団はコミンテルンの特殊部門たる諜報部門とも称すべきものの日本に於ける組織であることは明瞭でありました」「コミンテルンは現在の力関係から言えば殆んどソ連共産党の指導下に立ち而もソ連政府の中核を為して居るのはソ連共産党であり、結局三者は一体を為している関係に立つものと理解して居りますので、吾々の活動はコミンテルン、ソ連共産党及びソ連政府の三者に夫々役立てられるものと考えておりました」

 「吾々グループの目的任務は、コミンテルンの目指す世界共産主義革命遂行の為、日本に於ける革命情勢の進展と之に対する反革命の勢力関係の現実を正確に把握し得る種類の情報並びに之に関する正確なる意見をモスクワに諜報することにあり、狭義には世界共産主義革命遂行上最も重要にしてその支柱たるソ連を日本帝国主義より防衛する為、日本の国内情勢殊に政治、経済、外交、軍事等の諸情勢を正確に且つ迅速に報道し且つ意見を申し送ってソ連防衛の資料たらしめるに在るのであります」と言い、そしてそのコミンテルンの目的任務については「コミンテルンは世界革命を遂行して世界共産主義社会の実現を目的とする共産主義者の国際組織であり」「世界各国の無産階級運動の指導部、参謀本部として革命的手段により資本主義社会機構を打倒し世界各国にプロレタリアートの独裁政権を樹立し、全世界のプロレタリア独裁国家の結合を創設し階級を徹底的に打破し以て共産主義社会の第一段階である社会主義社会を実現せんことを目的とした国際的結社であります」「又コミンテルンとソ連政府との関係は密接不可分であり、コミンテルンの組織はソ連政府の存在を離れては存在し得ない」「従ってコミンテルンの政策はソ連政府の国際政策に強く支配せられているばかりでなく、自主的にも其の世界革命完成の目的のために其の中心をなす唯一の現有勢力たるソ連国家を守りその存在を維持する為の政策を採らざるを得ないのであります」と言っている。

          日本及びアジアの共産主義革命

 「最も進歩的な政治評論家」「近代的支那研究の権威者」の名声の下に、彼尾崎(*秀實)が命がけで押し進めて来た「内在的思想目的」の第一段階的主目標は、おそらく此の東亜に於ける英、米、仏、日の帝国主義支配体制の打倒とこれに代るべき社会主義体制の確立にあったであろう。

 尾崎の此の構想を要約すると、先づ日本帝国主義と蔣介石軍閥政権を噛み合わせて両者共倒れに終らしめること即ち日本と中国の共産主義革命の完成、次いで此の日華事変を東亜諸民族の民族自決戦に発展せしめ、米、英、仏、蘭 帝国主義打倒の植民地解放戦争に誘導して所謂東亜解放の聖戦たらしめること、而して此の植民地解放戦争を通じて東亜諸地域の社会主義体制を確立することにあった。彼は此の「内在的思想目的」を手記の中で次の如く述べている。

 「帝国主義政策の限り無き悪循環即ち戦争から世界の分割、更に戦争から資源領土の再分割という悪循環を断ち切る道は、国内に於ける搾取被搾取の関係、国外に於いても同様の関係を清算した新たなる世界的な体制を確立すること以外にありません。即ち世界資本主義に代わる共産主義的世界新秩序が唯一の帰結として求められているのであります。しかもこれは必ず実現し来るものと確信したのであります。(*史的唯物論の必然的歴史法則論) 帝国主義諸国家の自己否定に終るがごとき極度の消耗戦、国内新興階級の抗戦を通じての勢力増大、被圧迫民族国家群の解放、ソ連の地位の増大等は正にその要因であります。

 以上の如き予想に基づいて現実の形態と更にこれに対処する方式として私(*尾崎秀實)がしきりに心に描いたところは、次の如きものでありました。

 第一に、日本は独伊と提携するであろうこと

 第二に、日本は結局英米と相戦うに至るであろうこと

 第三に、最後に我々はソ連の力を藉り、先づ支那(*中国)の社会主義国家への転換を図り、これとの関連に於て日本自体の社会主義国家への転換を図ること

でありました。」

 「私が秘かに予想した所では、第二次世界戦争はその過程の裡に於て社会経済的に脆弱なる国家程最も早く社会的変革に遭遇すべきものであるから日本も亦比較的速やかにかかる経過をとるであろうと考えたのであります。

 これを最近の段階の現実に照応せしめて説くならば、日本は結局に於て英米との全面的衝突に立ち到ることは不可避であろうことを夙(*つと)に予想し得たのであります。勿論日本はその際枢軸側(*独伊側)の一員として立つことも既定の事実でありました。此の場合日本の勝敗は日本対英米の勝敗によって決するのではなく、枢軸(*日独伊)全体として決せられることとなるであろうと思います。日本は南方への進撃に於ては必ず英米の軍事勢力を一応打破し得るでありましょうが、それ(*以)後の持久戦により消耗が軈(*やが)て致命的なものとなって現れて来るであろうと想像したのであります。而も斯かる場合に於て日本社会を破局から救って方向転換乃至原体制的再建を行う力は日本の支配階級には残されて居らないと確信しているのであります。結局に於て身を以て苦難に当った大衆自体が自らの手によって民族国家の再建を企画しなければならないであろうと思います。

 ここに於て私(*尾崎秀實)の大雑把な対処方式を述べますと、日本はその破局によって不必要な犠牲を払わされることなく立ち直るためにも、また英米から一時的に圧倒せられないためにも、行くべき唯一の方向はソ連と提携し、これが援助を受けて日本社会経済の根本的立て直しを行い、社会主義国家としての日本を確乎として築き上げることでなければならないのであります。日本自体のプロレタリアートの政治的力量も経験も残念ながら浅く、而も充分な自らの党的組織(原*註、日本共産党)を持たないことのためにもソ連の力に待つ点は極めて多いと考えられるのであります。

 英米帝国主義との敵対関係の中で、日本がかかる転換(*革命)を遂げる為には、特にソ連の援助を必要とするでありましょうが、更に中国共産党が完全なヘゲモニーを握った上での支那(*後の中華人民共和国)と、資本主義機構を脱却した日本(*共産主義政権)と、ソ連の三者が緊密な提携を遂げることが理想的な形と思われます。以上の三民族(*中共・日共・ソ連)の緊密な結合を中核として先づ東亜諸民族の民族共同体の確立を目指すのであります。東亜には現在(*昭和17年当時) 多くの植民地、半植民地を包括しているので、この立ち遅れた諸国を直ちに社会主義国家として結合することを考えるのは実際的ではありません。

 日ソ支(*日共・ソ連・中共)三民族国家の緊密友好なる提携を中核として更に、英、米、仏、蘭等から解放された印度、ビルマ(*ミャンマー)、タイ、蘭印(*インドネシア)、仏印(*ベトナム・ラオス・カンボジア)、フィリッピン等の諸民族を各々一個の民族共同体として前述の三中核体(*日共・ソ連・中共)と政治的、経済的、文化的に密接なる提携に入るのであります。この場合、それぞれの民族共同体が最初から共産主義国家を形成することは必ずしも条件ではなく、過渡的にはその民族の独立と東亜的互助連環に最も都合良き政治形態を一応自ら択び得るのであります。尚此の東亜新秩序社会に於ては、前記の東亜諸民族の他に蒙古(*モンゴル)民族共同体、回教(*ウイグル)民族共同体、朝鮮民族共同体、満洲民族共同体等が参加することが考えられるのであります。

 申すまでもなく、東亜新秩序社会は当然世界新秩序の一環をなすべきものでありますから、世界新秩序完成の方向と東亜新秩序の形態とが相矛盾するものであってはならないことは当然であります。

 尚日本に於ける社会体制の転換(*共産主義革命)に際して取るべき手段の予想は、日本社会の旧支配体制の急激な崩壊に際して、急速にプロレタリアートを基礎とした(*共産)党を整備強化し、単独に又は他に連繋し得る党派との連合の下に、プロレタリアートの独裁を目指して闘争を展開して行くべきものと考えます。現在(*昭和17年当時)日本のプロレタリアートの拠るべき日本共産党は殆ど潰滅の状態にあるのに鑑み、この予想には相当の困難を伴うのでありますが、これには国内の他の友党(*社会主義的政党)との共同戦線の構築と、国際的友好勢力特にソ連邦の(*共産)党の援助に依ってその際急速に(*共産)党の拡大強化を計る可能性が考えられるので、此の(*共産)党を中核として社会変革を遂行し得ると考えられるのであります」と(*尾崎秀實は)言っている。

・・・(**前掲書61~66頁)

 この尾崎秀實の供述内容は、今日の我々から見て、重要な構造的特質を持っています。つまり、戦前右翼も戦後右翼も標榜する、大東亜戦争は東南アジア諸民族を白人支配の植民地から解放し独立させるための、アジア人種の代表たる日本が行った「聖戦」だという主張は、実に、この「真正なる共産主義者」である尾崎秀實の深謀遠慮に基づいて生み出された「政治謀略」のスローガンであったのです。それは当時標榜された「大東亜共栄圏」に重なるものですが、実は、前回記事で見た通り、今日の日本共産党が標榜している「北東アジア平和協力構想」(アネアン?)にも通じる、世界共産主義革命構想「世界新秩序」のアジア地域版たる「東亜新秩序」の構想であり、その本質は「大東亜共産圏」であったと見ることも、また可能なのです。次回更にこの見解を論証する根拠を検分してゆきたいと存じます。

 ということは昨今の旧陸軍勢力の流れを承けた右翼的立場の論者が用いる「大東亜戦争はアジアの植民地支配から諸民族を解放するための聖戦であったのだ。従って日本は悪くないのだ。」という主張は、実にこの「真正の共産主義者」たる尾崎秀實が、発案・構想した(少なくともそれに関わった)共産主義的謀略に基づく「東亜新秩序」という構想に、当時の近衛首相以下の新官僚も多大なる影響を受けていたこと、また何より陸軍省軍務局や参謀本部作戦部を主体とする陸軍中央中枢の将校たちが魅了された「東亜の解放軍」としての名分も、この尾崎秀實構想に影響を受けて生じた発想であることを、わたくしたち現代に生きる日本人は、冷静に受け止めなければならないのです。それは理非曲直を云々する以前に、左翼・右翼の立場に関係なく、歴史的事実の重要なピースとして、認識・把握すべき事象なのです。(次回へつづく)