一昨日、消防団運営委員会に出席してまいりました。
皆様に、簡単にご報告をさせていただきます。
私は2年前からずっと消防団運営委員会の評議員をさせていただいておりますが、初めてブログを読む方のために、消防団とは何か?どういう活動をしているのか?について、簡単に書かせていただきます。
●消防団とは?
・消防団とは、消防署のような常勤とは違い、日常はそれぞれの職業をもちながら、自分たちの地域で水火災などの災害が起こった時に消防活動を行う、地域の団。団員は非常勤。
・「自らの地域は自らで守る」という精神のもと、消防機関の一つとして、ほとんどの市町村に設置されており、地域における防火の中核として担っている。
●消防団の主な活動
・消火活動
・災害防除活動
・災害時の避難誘導
・地震など、大規模災害時の救出・救助活動
・平常時の応急手当の普及指導
・住宅の防火指導
・特別警戒
・広報活動
では、今回の東京都から示された諮問事項とその検討状況について、簡単に書かせていただきます。
諮問事項
「消防団による児童等への総合防火教育の効果的な推進方策はいかにあるべきか」
この趣旨は、首都直下地震が危惧されている現在、地域防災力の向上が不可欠。そのために、特に小さい頃からの防災教育を強化し、備える。
というものです。
その策として、主に次の3つの案が示されました。
●「地域のおじさん・おばさん」という消防団員の特性を生かした指導方法
・消防団が学校の行事や地域のお祭りなどに参加し、消防コーナーで子ども向けの指導をする。また避難訓練への参加を呼びかける。
・中学生の消防署の職場体験の際、消防団の活動について理解させる。
・地域で発生した火災や水害など、実際の話をし、怖さを伝え、防災意識を高める。
・訓練指導の感想やどんな訓練をやりたいのか、などの意見を子どもたちから聞く。
●消防団の多様な人材を生かした指導方法
・子どもたちの指導経験が豊富な教員等の団員を活用する
・委嘱団員(応急手当普及員等)を有効に活用し、応急救護の指導を行う。
・小・中学生への防災教育は平日の昼間が主であることから、平日の指導が可能で、また親しみやすい女性団員・学生団員を活用する。
・経験が豊富な団員が、指導力が未熟な団員を指導する。
●工夫した防災教育
・子どもたちの指導成果を発表する場を設ける。
・一定以上の技術を身に付けた生徒に、修了証を交付する。
・消防団専用のブログを設けて、情報を共有する。
・各学校ごとに、担当の地元の消防団員を決めておく。
・子どもたちに、実施の分断施設を見せ、消防団の活動を理解させる。
今回の様々な意見を踏まえ、次回の委員会で諮問事項が最終的に決まります。