本日は上勝町の他の事業について、簡単に書かせていただきますね。
●「ゴミゼロ宣言」
2003年にゴミの再利用化・再資源化を進め、2020年までに上勝町のゴミをゼロにすることを決意。
ゴミゼロ・ウェイスト宣言をし、焼却・埋め立て処分をなくす努力をしている
「ゴミゼロ・ウェイスト宣言」:
現在日本では、家庭から出るゴミのほとんどが焼却、あるいは埋め立て処理をされている。
これらの処理方法により、私たちは多くのお金と限りある資源を無駄にしている。
そこで目標年を定めて、リデュース・リユース・リサイクル・リペアなどを実践して資源を有効活用し、ゴミを限りなくゼロに近づけようという取り組み。
具体的には、ゴミステーションを作り、34種類のゴミの分別を行っている。(例えば「電球」「スプレー缶」など)
町では各家庭がゴミを各自、ゴミステーションに持って行き、34種類に分別して容器に入れる。紙おむつを布製に替えるなど、ゴミ削減に対する町民の意識も高まっており、環境に優しい有機農業を研究するグループも出てきている。
現在のリサイクル率は約70%。
●「1Q運動」
町民が一休さんのように、地域の問題を自分たちで考え、知恵を絞って解決策を生み出そうという手法。
具体的には、町内を5つの地区に分け、それぞれ6人の委員を任命。
委員を中心に清掃作業やバス停の待合所を作り、花壇作りなどに取り組み、それを運動会のように楽しく競い合わせた。
地域のために、町から言われるのではなく、自分は何をしなくてはいけないか、何がしたいかを自分たちで考えて計画するようになった。
●「バイオマス事業」
全国に先駆けてゼロ・ウエイスト宣言を行った町として、バイオマス等未活用エネルギーの積極的な利用・啓発に努めている。
具体的には、上勝町の86%の森林を有効活用するため、間伐材など、利用されていない燃料を利用する。
それにより化石燃料を削減し、温暖化・CO2削減を図り、地球環境を良くするとともに地域の経済活性化を目指している。
例:町などの第3セクターが運営する月が谷温泉では、平成16年から17年度に、環境省の交付金を受け、CO2の排出を減らし町の森林資源を有効活用しようと、木質バイオマスを燃料とする専用のボイラーを2機導入。
貯蔵庫にためているチップを燃やし、温泉の湯を沸かしている。
●有償ボランテイア活動
2003年に町が、国の構造改革特区の認定を受け、町社会福祉協議会に委託し開始。
過疎化が進む中、タクシーの休業に伴い、交通弱者の移動手段として、自家用車等を活用し、路線バスへのアクセスや買い物など、移動サービスをタクシー代の半額で実施。(1キロ100円)
このように、上勝町の葉っぱビジネスは、他の事業にも元気を与えているのです。
今回の上勝町の葉っぱビジネスを視て、
成功の秘訣は、どのような商品が求められているかを、常に考えること。
そのためには需要に対しての迅速な対応と分析力が必要。
情報を得るための手助けを行政が行うことが大切、と思いました。
なかなか実りある視察となりました。
次回は、徳島県のBCP事業について、書かせていただきますね。