昨日の夕方からは不妊治療の権威でマスコミ取材実績多数の浅田レディースクリニックの院長である浅田義正先生の講演と婚活ビジネスを手がける(株)ウルオイ・ビジョンの代表である水嶋葵さんの講演を拝聴しに名古屋駅の浅田レディースクリニックのIVFホールにお邪魔いたしました



















昨今、女性の活躍促進の取組みの動きが少しずつ出てきている裏側で、
男女共に晩婚化がはっきりとした数字で現れてきています。

本人の平均初婚年齢は、2012(平成24)年で、夫が30.8歳、妻が29.2歳となっており、1980(昭和55)年(夫が27.8歳、妻が25.2歳)からの約30年間に、夫は3.0歳、妻は4.0歳、平均初婚年齢が上昇しているということです。(平成25年版 厚生労働白書より)

昨夜の水嶋さんの講演で、何故こういった晩婚化、あるいは生涯一度も結婚したことのない【生涯未婚率】が増えるのか?
その大きな理由のひとつとして、男女がそれぞれ相手に求めるものの誤差が大きくなっていることがひとつの大きな要因!ということをおっしゃっていたのがとても印象的でした。
どういうことかと言うと、女性も仕事を持ち、自分で生活できるくらい稼ぐようになってきているので、結婚相手は自分と同等以上、あるいは2倍くらいは稼いでもらわないと困る!ということ。
ということで、女性の求める理想として挙げられるのは,
◎年収600万円以上
◎自分の年齢プラス・マイナス5歳の男性希望
◎ある程度の容姿や大手勤務の男性

これに対し男性の現実
▲年収600万円以上の男性は 5.7%。
▲年収1000万円以上の男性はたったの0.4%。
▲20 ~ 40代の男性の8割以上が年収400万円以下。
▲40代以上の男性のほとんどが35歳未満の女性を結婚対象と考えているが、よほど条件のいい男性でないと女性に出会えない確立が高い。

ということなので、女性の求める理想と男性の求める理想が噛み合ない
なるほど私の周りを見回してもナットクです。

浅田先生の医学的な見地からのお話によりますと、女性は生まれたときに200万個の卵子を持って生まれてくるそうですが、
思春期、生殖年齢に入ったころには10万個から30~40万個に減り、その後1ケ月に1000個くらいずつ減って行きながら、残っている卵子もだんだん古くなりながら、最後には一個もなくなってしまうということなのです。













このことを知ると、個人差はあるものの、30代前半までに子どもは産んでおかなければ、妊娠する確立が相当減ってしまい、妊娠しても流産の確立がどんどん上がっていくということになります。
こういった医学的な根拠に基づいた現実を知った上で、自分はどのような生き方がしたいのか考える必要があるのではないかと改めて感じました。
理想の相手と出会い、一緒に仲良く現代の生活スタイルを楽しみながら子どもを産み育てるという動物の本能的な役割を果たして行くのは本当に大変な時代なのだな、と改めて感じました。

少子高齢化対策を考えて行く上で大切なことは、このような現実に起こっている社会の現象と正面から向き合いながら、子どもたちやその親御さん、そして20~40代の独身の方々にも男女の本来の体のしくみをよく理解してもらうための教育を普及させていくことだと思います。
ぜひとも浅田先生のご講演や書かれた本などを教育委員会や企業の若手社員などの教育やセミナーなどで、もっと広くご活用いただけたらと思います