今日は『女性首長を実現する会 あいち』発足1周年記念フォーラムに参加しました。


まずは兵庫県宝塚市で初の市長で活躍中の中川智子市長の講演を聞かせていただきましたが、これがスゴイ!中川市長はだまって座っていらっしゃれば、きっとその辺でよく見かける笑顔が可愛い肝っ玉母さん!という感じなんですが、一旦話を始めると、セミナールームの空気がガラっと変わり、その輝くオーラで部屋中がオレンジ色に染まってしまったかのように見えました。

さて、今回の中川市長の講演テーマは『女性首長になって~やりたかったこと、できたこと~』


宝塚市 中川智子市長

女性が男性と違う大きなことのひとつには、『子どもを産み育てる』という『女性特有の本能』を持つということで、言い換えれば本能的に『命を守る!』習性があるということなのではないか、ということをおっしゃっていました。

原発の問題にしても、学校給食のあり方にしても、子どもたちが遊ぶ公園のあり方にしても、女性は『子どもたちを守る・育てる』という観点で施策を発案したり、またその案を実際に行動に移していく力を持ち備えているのではないか、ということもおっしゃていました。


パネルディスカッションでは、中川宝塚市長の他に愛知県議会議員のベテラン女性議員のかしわぐま光代さんと、白井えり子さん(日進市会議員)、山盛さちえさん(豊明市会議員)、井上恭子さん(常滑市会議員)が登場!

どういったいきさつで議員になったのか、どんな苦労があるのか、選挙の大変さや、実務ではどういったことにやりがいを感じるのか、などそれぞれがユニークな語り口で話してくれました。





パネルストさんたちは、みんな結婚をされている人ばかりでしたが、意外にも殆どの方が旦那さんが理解のある人で、気持ちよく応援してくれているから、子育て中であっても思いっきり議員の仕事をこなしてこられた、とニコニコしながらおっしゃってました。

私のように旦那さんがおらず、子育て中の人(いわゆるシングルマザー)の方はいなかったので、そういった立場での話は聞くことはできませんでしたが、旦那さんや両親が近くにいる方でも、またシングルマザーとは違う苦労もたくさんあるんだな、ということも彼女たちの話から改めて感じさせられました。


いい旦那さんを持ちながら子育て中の女性は、『権利の上で眠ることなく』と、かしわぐま議員がおっしゃってましたが、なるほど、カッコいい言い方だなと感心しました。

付け加えさせていただくと、逆に朝から晩まで細腕ひとつで働かなくては生きていけない境遇で子育て奮闘中の女性も自分の運命を悲観することなく、むしろそれを楽しみながら、社会で何らかの仕事に関わり、自分の得意なことで世の中のためになることをしていくことが大切だと私は考えています。

このようなことが私たち女性の共通認識になれば、日本はもっと活気ある楽しい社会に変わっていくのではないでしょうか。


でも悲しいかな、我が愛しの愛知県は、まだまだ企業でも行政でも政治でも『男性社会』というのがまぎれもない現実で、愛知県内では女性の首長は、未だかつて誕生したことがないですし、議員の数だけを取ってみても、女性の数は非常~に少ないです。

例えばノルウェーでは、議会の定数は男女50/50で、企業も50/50を義務づけているということで、女性が社会に出て行ける環境がすばらしく整っているということです。

日本がこれをまねようとすると、まずは国の法律を変えなければどうにもならないので、やはり国政にももっとたくさんの女性が進出して、法律を変えていくところから始めなければならない。ただ、女性にもその覚悟は必要で、そのような動きにして行くためには、政治ならもっと政治の勉強もしなければならないし、良きにしろ、悪きにしろこれまでの議会の慣例や事例なども、しっかり勉強した上で何が自分ができるのか?また何ができないのか?何を変えたらいいのか?どのうように変えたらいいのか?というようなことを考えて行動に移して行かなければならないと思います。

日本は世界的に見ても、ジェンダー指数(女性の社会参加指数)は驚くことに『105位』で、下から何番目かです。(2013年世界経済フォーラムより)

これだけ低いと上がって行くしかないので、改革のしがいは大いにありますね。


私たち女性ひとりひとりの個性を活かせる社会をぜひともみんなで作っていきましょう!



左から
加藤きくえ議員(愛知県議昭和区)
中川宝塚市長

山盛さちえ議員(豊明市会議員)