201412


 

新年明けましておめでとうございます。

みなさま健やかに楽しい新年をお迎えのことと思います。

 

早いもので県会議員として選出いただいてから、あと3ケ月余りで3年になります。

たくさんの方々から多くのお声をいただき、県政に活かせるように努力して参りましたが、今年は『行政と市民のしきい』をさらに低くできるよう頑張りたい!という思いを新たにしております。

 

さて、ここで私の取組みのひとつに『働く女性の支援』がありますが、この取組みを今年はさらに前進させることができたらと思っております。

これからは女性の力を社会に生かす!と国の政策でも掲げられていますが、私は、まだまだ道半ばだと感じています。それぞれの自治体が『男女共同参画』というプロジェクトを立ち上げて、あちこちで色々な活動や講演会、勉強会などを実施したりして頑張ってはいます。そして愛知県でも、昨年7月に女性の副知事が初めて採用され、愛知県内の女性の活躍、促進、ワークライフバランスの改善、女性の起用促進などに取組みたいと抱負を語っておられますが、例えば愛知県議会だけを見ても、議員定数103人に対して女性はわずか9人だけです。私と同じ会派の新しい女性議員が入る前は、わずか5人でした。(自民党に1人、民主党に4人)

数の問題ではないかもしれませんが、やはり人数はモノを言う!というのが現実です。


議員というお仕事においてでもそうですが、どんな職業でも子育て中の女性ですと、子どもがいることで色々な制約が出て来たり、時間的にも男性のように融通がきかないことも多々あります。

その中で女性の力を発揮できるようにするためには、色々な状況や様々な環境の中で働く女性のための『多様な子育て支援のしくみ』をしっかりと確立すること。時には夜でも会議や勉強会があったり、泊まりの出張もあります。そういった仕事をきちんとこなすためにも、夜間や泊まりでも預かってもらえるような子育て支援など、支援の形も広げていく必要があると思います。

女性があらゆる分野の社会で活躍するためには、あらゆる時間帯での子育て支援も必要になってくるのです。

こういった多様なニーズに応えられるような施策を進めていくことは、差し迫る少子高齢化社会にとって、喫緊の課題だと私は思っております。

 

男女平等社会というのは、男も女も同じ重さのおもりを持つというのが平等というのではなく、筋肉量の少ない力の弱い女性でもその力を最大限に発揮できるような社会のしくみづくりをすること。本当の意味での平等な社会というのは、女だから難しいことは分からないだろうということで、最初から重要な話し合いや決定の場に入れてもらえないようなことがないようにする社会。たとえ子どもを産んでも、またどんな状況でも女性も楽しく参加できる社会のことだと私は考えています。

まだまだ社会に根強く残っている男性優位の『意識改革』を子育て支援のしくみづくりと同時進行で進めていかなければならないと思います。

 

 

もうひとつ私がライフワークとして取組んでいることは、『世界に通用する子どもたちを育成すること』です。

世界で活躍するためのツールとして、世界の共通語である英語を使いこなすことは、欠かすことはできないことだと思います。

日本人にとって苦手な『英語』という巨大なモンスターを自由自在に操れるようになることが、これからの私たちにとっての大きな課題だと思います。

これまでは英語力がなくても日本は高度成長期の波に乗って経済発展を成し遂げられてきたのかもしれませんが、これからの時代はそう簡単には行かないと思います。

世界と闘える愛知・ナゴヤ』を目指すなら、まずは世界とうまくコミュニケーションを取ることを目指さなければ、その後は続いてかない。そう言った意味でも、愛知県の英語教育も、もっともっと力を入れて行かなければならないというのは言うまでもありません。


これまでの3年間でたくさんの小中高校を視察させていただきましたが、まだまだ英語の教育方法は模索中であるということを痛感させられました。

 

先生の英会話力、ネイティブのアシスタントティーチャーの活用の仕方、国の政策なので県レベルで言えることではありませんが、大学受験制度を変えることなど、改革への課題は山ほどあると思います。

 

7年後の東京オリンピックが開催される時には、たくさんの人が世界中から東京に訪れると思いますが、そのときまでにひとりでも多くの若者たちが愛知県の魅力を英語で紹介できるようになっていて欲しいと願うばかりです。

 

東京に海外から訪れた人が次に行きたいと思う場所は、やはり悲しいかな、大阪、京都なのではないでしょうか。愛知県という言葉すら聞いたことのない外国人は少なくありません。東京から大阪へ行く新幹線で名古屋で途中下車したくなるようにするには、やはりまずは愛知、名古屋は東京、大阪、京都などとは違った独自の魅力がある!ということをアピールできなければなりません。味噌カツときしめんだけではちょっと弱いですよね。(もちろん、他にもたくさんあるとは思いますが。。。)

愛知県はモノ作りや農業では、国内でトップクラスです。素材はあるのに、それを十分に楽しんでもらえるような環境が整っていないということが、惜しい点だと思うのです。その点をクリアするとどこよりも楽しい街になりうるのです。そのためにはやはり、街全体にグローバルに対応できるコミュニケーション能力をつけること。道路の標識や観光地のサインなどは徹底して、あちこちに分かりやすく英語表記をすることや、パンフレットも少なくとも英語、中国語版も作ることなど、すぐにでもできることはたくさんあると思います。

 

そしてこれからの日本の未来を担う子どもたちが、世界を相手に対等に渡り合えるために、本当に使える英語を学ぶ教育を進めて行くことが一番大切なことだと思います。

 

 

本年も皆様からの貴重なご意見やお声をたくさんいただきながら、則天去私を旨として私なりに精一杯頑張る所存です。

どうぞよろしくお願いいたします。