思いもよらず4年間も乾燥させた途中経過の金継ぎの作品を取り出してみた。
これには金は似合わないからと色漆で仕上げようとしていたものが2つ。
1.ロイヤルコペンハーゲン
2.WEDGWOOD
これを見るとたいそうなもののようだけど、1は値はそこそこ張ったがこの銘柄にしては全然安い普段使いのもの。2はピーターラビットだ。
まずは1.
青の色漆(下の写真① のような感じ)が貧乏くさい「つぎあて」のようだったので、試しに以前金粉茶についていた金箔を使って4年ぶりの金継ぎをした(②③)。金があまり目立たないけど、高級感が出たかも。こんなの金継ぎじゃないのかな?
実は①も金継ぎはしてあるものの、写真には金がほとんど映らない。
次は2.
これも金は合わないと思ったけど、さすがに2本の細いひびは色漆だけではあまりに貧乏くさいと思い、艶消しの金を入れてみた。
でも何を考えてか④は青の漆で仕上げようとしてたのでそこに金を施した。ちょっと違う。これは白(仕上ると濃いベージュ)にするべきだった。
↑これがひびの部分の細い金。ピーターが追っかけているような感じになってちょっぴり面白い。
やはり洋食器に金は合わなくないんだな・・・。
これは英国人が喜びそう。実はロンドンで金継ぎセットが売られているのを見つけた。
とはいえこれはやはり所詮単なるひびで、作品としては良くもなんともない。これがまた使えると思うと愛着が増すという自己満足に過ぎない。
完成品はそのまま飾っておいて、数か月か経ってから使うのがいいんじゃないかな。
できれば存在を忘れて数年放置する方がいいと思うけど、使ってしまうと思う。
一つ一つの工程には時間がかからないから何かちょっとした空き時間にちゃちゃっとできるのがいい。ただ、途中経過の物を置いておく場所に困るけど。
最近の私は修理ばかりしている。
次はダーニングに興味を持っている。
ただ、私は始めるまでに何年もかかるんだ。
金継ぎだってすごい年数越しに始めたからね。