ほんとはこんな覚悟、したくない。
できるなら、自分が先に居なくなってしまいたい。
それが出来ないなら、自分は飼い主として、家族として、全てを受け止めなくてはいけない。
サラの事が、大スキだから。

犬の『サラ』。私が10歳の冬に家にやってきた家族。
家に来た日は、玄関の隅で丸くなって、鳴いていたサラ。
段ボールがお気に入りで、その中で丸くなって寝てるサラがかわいくて、側から離れられなかった。

春も、夏も、秋も、冬も。ずーっとサラは側にいてくれた。
おばあちゃんが亡くなって、悲しくて淋しくて大泣きした時も。
おじいちゃんが亡くなって、後悔ばかりで辛かったあの時も。
サラは黙って寄り添ってくれていた。

冬には雪を食べ過ぎてお腹を壊したり、狭い溝に落ちたり、真夏の昼間に散歩に行きたがったクセに、自分だけちっちゃい日影で休んでたり、猫に負けたり…

私にそっくりで、意地っ張りで何にでも興味持つクセに、怖がりで…

ずっと、ずっと、変わらずに側に居てくれるって思ってたサラが、去年の11月に急にご飯を食べなくなって、一気に弱ってしまった。
16歳のサラが、寿命を迎えてしまうんだと、毎日毎日泣いていた。
弱っていくサラに謝る事しかできなくて、後悔ばかりしていた。

それでもその後、サラは頑張ってくれて、ご飯を食べるようになってくれた。
もう目も殆ど見えていないだろうし、耳も遠くなり、足も弱くなって、立つのだってふらつくサラが、それから一年間、まだ側に居てくれている。

やっぱり『ごめんね』って言っちゃうけど、その3倍くらい『ありがとう』って言うようにしてる。

私の人生、サラが居てくれなかったら、どうなってたか、想像もつかないょ。
今、また弱っていくサラを見てるのは、ホントに辛い。
人間の都合で延命でも何でも、しようと思えば出来るのだろうけど、今までサラに好きにさせてきたのに、ほんとだったら去年で終わってしまっていたかもしれない命をここまで延ばしてくれたサラに、そんな事できない。


お願いだから、側に居て。サラ。
大好きだから。


犬の十戒
1・私の一生は10~15年くらいしかありません
ほんのわずかな時間でも貴方と離れていることは辛いのです
何があっても最後まで、貴方のそばにおいてもらえますか。私のことを買う(飼う)前にどうかそのことをよく考えて下さい

2・私が「貴方が私に望んでいること」を理解できるようになるまで少し時間を下さい

3・私を信頼して下さい…それが何より嬉しいのです

4・私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい
貴方には仕事や楽しみがありますし、友達だっているでしょう
でも…私には貴方だけしかいないのです

5・時には私に話しかけて下さい
たとえ貴方の言葉を理解できなくても、貴方の声を聞けば私に何を言ってくれているのか、分かるのです

6・私のことをいつもどんな風に扱っているか、考えてみて下さい。
あなたがしてくれたことを、私は決して忘れません

7・私を叩く前に思い出して下さい。私には貴方の手の骨など簡単にかみ砕ける歯があるけれど、決して貴方をかまないようにしているということを

8・言うことをきかないとか、手におえないとか、怠け者だと叱る前にそうさせてしまった原因が無かったか、思い起こして下さい。
ちゃんとした食事をさせてもらっていたでしょうか
太陽が照り付けている中に、長い間放っておかれたことはなかったでしょうか
老いた私の心臓が弱っているせいで、動けないのかもしれません

9・私が年老いても、どうか世話をして下さい
私達はお互いに、同じように歳をとるのです

10・最期のお別れの時には、どうか私のそばにいて下さい
「つらくて見ていられない」とか「立ち会いたくない」とかそんなこと、言わないでほしい。
あなたがそばにいてくれるなら、私はどんなことも安らかに受け入れます

そして、どうか忘れないで。私がいつまでもあなたを愛していることを。


サラも、こう思ってくれてるかなぁ。