今回で駅からハイキングも7回目。「勝利と至誠の神様と新旧公園を巡る新春の代々木散策」がお題だ。天気は曇り、風があって少し寒い。

代々木駅はかつて予備校の街として知られたが、代々木ゼミナールも潰れるなと、少子化には抗えない。降りてみると、学生の予備校が林立してる様な雰囲気はない。早速地図をもらって出発。



                代々木駅


若者が多く人が行き来していて活気はある。ちょうど駅からハイキングの人はいなくて、線路に沿って原宿方面に向かう。北参道という地名を目印にするのだが、良く地図を見ないでその言葉に乗ってしまい明治神宮の方に行ってしまう。しばらく行くと間違っていると気づいたのだが、それならと明治神宮を散策。枯れ木ながら、参道は結構人も多く壮厳な感じだ。奉納された酒樽の前で外国の方が次々写真を撮っている。戻るのもつまらないので原宿周りで鳩森八幡神社に行くという事になってしまった。原宿は人が多い。



                 北参道


          奉納されている洋酒樽


鳩森八幡神社の由来は、この地にめでたいことが起きる前兆の瑞雲がたびたび現れ、ある日青空から白雲が降りてきたので、不思議に思った村人が見に行くと突然白鳩が西の方へ飛び立った。その霊瑞から名付けられたという神社だ。隣に東京•将棋会館がある。それで勝利というテーマなのだ。藤井聡太さんも来ているのかなと思いつつ写真を撮る。



              鳩森八幡神社


             東京•将棋会館


次は東郷神社に向かう。明治通りを行くのだが、案外起伏がある。おしゃれなビルや外車の店が続く。東郷神社は、言わずと知れた日露戦争で連合艦隊司令長官を務めた東郷平八郎を祀っている。勝利、至誠、強運、縁結びの神様として、若い人からも人気の様だ。参道を行くと雅楽の音色がしてきて、何かやっているのかと進むと、煌びやかな振袖の集団がいて結婚式に向かうところなのだ。





                東郷神社


その先はもう原宿の繁華街で、人が多い。おじさん達が100人以上歩道に並んでいて、若者の街なのに何なのだろう。せっかくだから表参道をちょっと行ってみる。平野紫耀君の宣伝しているイブサンローランにポスターでも貼ってあるかと思ったがなかった。でも人気あるらしくそこだけが若い女性が大勢並んでいる。ルイビィトンには平野紫耀君が着ていた服に似た柄の服がディスプレイされている。ブランド街は華やかだ。

明治通りに戻ってMIYASHITA PARKを目指す。ビルの屋上にあるというのだが、もう一つはっきりしないので眺めて線路をくぐる。くぐると渋谷パルコあたりに出る。この辺りが中間地点という事で、お昼にしようかなとも思うが、人が多すぎる。とはいえ代々木公園に入ると店はないだろうからと、物色するとハンバーグ屋さん、和カフェがある。どちらも混んでいるので、仕方なく隣のパスタの店にする。案外シンプルで美味しかった。ホテルの中にあるので、入試の時期だからか学生さんが勉強している。勉強カフェなんていうのもあった。





やっぱり、食べると元気が出る。国立代々木競技場第二体育館が見えてくる。丹下健三の貝殻の様な外観は目を引く。昭和の東京オリンピックの時代を彷彿させる建物だ。その先では冬祭りとあって、屋台が広場を覆い尽くし、代々木公園への歩道橋でも皆が食べている。



       国立代々木競技場第二体育館


歩道橋を渡ると代々木公園がある。大道芸人が大声でパフォーマンスしていたり、ジョギングの人がいたり思い思いに楽しんでいる。歴史を紐解けば、陸軍の練兵場、米軍に接収された時代、東京オリンピックの選手村、公園と時代と共に変遷をとげてきた。水を蓄え、大雨があっても大丈夫な仕組みもあるという。明治神宮に隣接し潤いのある街となっている。



               代々木公園


参宮橋へ線路に沿って歩き代々木に向かうのだが、こんな都心なのに踏切を渡る。確かに小田急線に乗ると参宮橋駅があって明治神宮にここからも行けるのだと思っていたが、駅も木で作られていて趣がある。その商店街は1951年に作られたというから歴史は古い。最近は飲食店が多いという。



              参宮橋商店街


               参宮橋駅  


                 参宮橋


先に進むとある駒テラス西参道は首都高の下を整備してホールやミニショップ、ギャラリーが並んでいる。カフェが素敵なので入ってみる。ガラス張りで解放感がある。今日は人の多いところも多く、その時はわからないのだが、静かなところを歩くと地図を持った人達とあちこちで会い、ここにも何人かが入ってきて寛いでいる。すぐ代々木に着いてしまうかもしれないけど、ちょっとブレイクしたい気持ちは同じなのだ。



            駒テラス西参道


          駒テラス西参道カフェ


後はまっすぐ代々木駅を目指す。ゴールが東京スクール•オブ•ビジネスで、完走賞の記念品、お花まで頂く。このコースも考えてくれたという事だ。参加者は年配の方が多い中この新旧入り混じった街を表現するのは中々難しかったのではと思う。あえて明治神宮に行かなかったのも面白い。おにぎり屋さんがポイントに入っていて、そこが若者の一押しポイントだったのかな。

8キロで楽だったのだけれど、寄り道したり、間違ったおかげで十分楽しめた。アレンジも案外いいかもだ。天気も持ち、今日もいい一日だった。



                 代々木駅