ちょうど花山うどんの開店時間になるので行ってみるともう何人もの人が並んでいる。予約の名前を書くのだが、17番で結局40分も待ってしまった。千葉ナンバーだったり遠くからもきている様だ。今日は涼しいから良かったが、外で待っていたら熱中症になってしまう。冷たいのとあったかいのと注文しているのは半々位で、私は冷たいのを注文する。
花山うどんの説明では、この辺りは北は渡良瀬川、南は利根川と美味しい地下水が湧き出す事、山から吹き出すからっ風、水捌けが良く肥沃な土壌など自然環境に恵まれ小麦の生産が盛んだったとある。中でも館林は小麦の名産品として有名で、将軍家にも献上されていた程だ。明治27年瀬戸内の麺の味に感銘を受けた初代店主が条件の整った館林で、のれんを掲げたのが花山うどんだという。瀬戸内というのは、面白い。讃岐うどんなのだろうか。
とうとうお膳が運ばれてくる。、幅広うどんだ。水の中に浸っていて、真ん中にザルがあり、そこで水を切って食べて下さいと店員さんが説明してくれる。腰のあるうどんはちょっと食べずらいが美味しい。醤油だれと、ごまだれがあって、ごまだれが特に美味しかった。ミニ海老天丼も付いて満足、満足。店を出る頃にも更に人が待っている。美味しいから人気なのもわかる。
花山うどん
館林駅
後はつつじが岡公園に向かう。午後から雨予報でもってくれるといいがと思いながら市役所からむかうとする。傘のおもてなしでたくさんの傘が飾ってある。館林は天領で城下町だから、見所があるだろうと思っていたが、城の面影は、城壁がわずかに残っているだけだ。それでもその城跡の敷地は残っていて広い。市役所からつつじが岡公園に向かう間にも木々の中に色んな建物が並んでいる。
まずは、旧上毛モスリン事務所の洋風建物が目に入る。明治43年に建てられた毛織物工場の事務所だ。工場群がかつてはあったのだ。
館林市役所
隣には田山花袋の旧宅があり、こちらは茅葺き屋根の武家屋敷で、花袋は城沼や城跡の風景をこよなく愛し小説「ふるさと」にはこの家や景観が、描かれているそうだ。資料館もある。
田山花袋生家
田山花袋資料館
向井千秋記念子供科学館もあって、初めての女性宇宙飛行士は夢を見させてくれる。
向井千秋記念科学館
旧秋元別邸
この先がつつじが岡公園なのだが、反対の館林駅の方は城下町だった所で、パンフレットをもらって見てみると一日見て回っても楽しそうだ。
城の隣には城沼が広がっていて、館林には他にも多々良沼など沼が多いのに驚かされる。元々ヤマツツジが群生していた土地だった様だが、代々の城主がつつじを植え、守ってきた躑躅ヶ崎は、明治になり近代化によって荒廃してしまう。その後町人や村人達の努力によって今のつつじが岡公園がつつじの名勝として残ってきたのだ。
近代化の中で成長した製粉、醤油醸造、織物などの会社は、おもてなしの場としてつつじが岡を利用し、400年前に植えられたつつじから始まったおもてなしのつつじは今も健在で人を集めている。
花菖蒲園もあってその時期には美しい花を観れるのだろう。
とにかく広い。昔の誰かの庭園だった様な所も無造作にあったりして、つつじが咲いていないのでイメージがもう一つ出来ないが、こんもりとした感じのつつじの木が続いている。一度来たことがあったのだが、覚えていない。沼も広がっていて、今の時期はハスの船が運行していると書いてあって、船着場まで行くがやっていない。よく見たら12時まででもう終わってしまっていたのだ。館林も、暑いところだから午後は無理なのだろう。もうひとつハスの花が見えない。
つつじが岡公園
城沼
つつじを3Dで体感できるという看板もある。
まだまだ先がある様だが、涼しいとはいえずっと歩いてきたのでカフェに入る。若いグループとおばあさんが1人でお茶をしていて、帰り際その人達に向かって私96才なのよ、ご馳走してくれてありがとうと言ってるのが聞こえて、年齢を重ねてもカフェで楽しめるのは幸せだ。こんな綺麗で広々とした所に住んでいるのも元気の拠り所になっているのかもしれない。
今日の天気予報通り雲行きが悪くなってきて車に乗った所で雨が降ってきた。ギリギリセーフ。AIでも調べてはきたのだが、行ったところでもらった色んなパンフレットを先に手に入れていたらもっと穴場まで散策できたかもしれないが、暑い中充分だ。やっぱり天領だった館林は、歴史的な物も多く、落ち着いた町だった。こんなに沼に囲まれていたのは意外だった。
夏のご褒美みたいな涼しい日で良かった。
























