7月3日未明。
 
AM3:00という、早起きでも遅寝でもない、通常なら夢の真っ只中にいるような、何とも微妙な時間帯に決戦は始まった。
これに備えて一旦仮眠し、目覚まし時計をセットして、眠気眼をこすりながらテレビの目に起き上がった。
 
 
決勝トーナメント進出を果たしたサッカー日本代表が、史上初のベスト8を懸け、強豪国ベルギーとの戦いに挑んだ。
 
結果は3−2の逆転負け。
後半3分、7分で日本が2点先制した瞬間、多くの国民が夢を見たはず。
 
「このまま勝てるんじゃないか?」
「奇跡が起きるんじゃないか?」
 
って。

 

2点というアドバンテージに日本は油断したのか、スタミナ切れだったのか、ロスタイムを含めた終盤に本気を出したベルギーの猛反撃に襲われ、無念の敗北。

 
悔しい。イケると思ったから余計に。
W杯16強の壁を越えられなかった。
 
 

 

 

 
こういう世界大会を見ると、改めてアジア人と欧米人との身長差、体格の差は歴然としている。
現に今回のベルギー戦も、ヘディングシュートで失点したほど、頭一つ分くらい違いがある。
圧倒的に不利な状況の中での昨日のゲームは、おそらく日本国民だけにとどまらず、世界中のサッカーファンにインパクトを与えのでは?
 

 

 

色々思うことはある。言いたいこともある。

けれど、こんなにも感情移入したW杯は初めてかもしれない。
記憶にある限り、2002年の日韓大会から毎年テレビで観戦している。現地観戦だってしている。
 
日本中を熱くさせ、一瞬でも夢を見させてくれたSAMURAIたち、彼らの健闘を讃えたい。
 

 

 

 
試合終了した頃には、夜が明けて、日が昇っていた。
眩しすぎる太陽の光が差し込んで、やけに目頭を熱くした。
 
小学生の時に味わった夏休み最終日に宿題を夜通しでやっつけた朝のような、大学時代に体験したオール(ナイト)明けのような、何とも不思議な気分。
 
夏のはじまり。
さ、不貞寝だ。
 
 



 
P.S. 例年なら日本が敗退した時点でW杯への関心がなくなるのだが、今年はなかなか面白い展開なのでファイナルまで追っていきたいところ。