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これまでの旅人生活の中で、北は北海道から南は沖縄まで、ニシエヒガシエ、日本全国を旅してきました。
 
ところが、最近訪日外国人観光客が増え、彼らと話す機会があり、ハッとさせられたのが、「私、東京に長らく住んでいるのに東京都のこと意外と知らないかも?」ということ。
 
たとえば、東京都には離島があるのをご存知でしょうか?
しかも、伊豆・小笠原諸島を合わせると、民間人が住む有人島だけで11島も!
無人島を合わせたらもっともっと多く存在するのです。
 
 
 
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今回、東京都観光PR事業の一環で、伊豆諸島のうちの一つ、「神津島」へ取材に行かせていただくことになりました。
 
1日2便、竹芝客船ターミナルから出航する高速ジェット船に乗って、大島、利島、新島、式根島、神津島の順に、約3時間半の船旅が始まります。
 
 
 
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せっかくの島旅なので、我が妹を連れて行きました。
今年3回目の姉妹旅です。
 
 
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実は私、大学時代に所属していたサークルの夏合宿で一度、この島を訪れたことがあるのですが、東京を深夜に出発する大型客船で10時間近くかけて往復するという、なかなか過酷な船旅だった記憶が・・・
お金はないけど時間だけはたっぷりある大学生にとっては、絶好の旅先でした。
 
 
 


 
が、今やもういい大人なので、今回は移動時間を短縮。
さらに予算に余裕があれば、調布飛行場からわずか45分でひとっ飛び!なんていう早業もあります。
 
 
 
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ついに、神津島に到着しました。
 


 
まず目に飛び込んで来たのは、「え!本当にこの島も東京都なの!?」と疑いたくなるような光景でした。冬の澄んだ空に、真っ青な海と聳え立つ山々。
 
 
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車の数も数えるほど、歩行者なんてほとんどいません。
でも、停車しているトラックは間違いなく品川ナンバー。違和感ありまくりですが。
 
 
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私の知る“トーキョー”の風景とはかけ離れていて、だけどどこか見覚えのあるような原風景だったり、懐かしささえ憶える不思議な空気感。まるで時間が止まったよう。
 
 
 
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今回宿泊したのは、島で唯一の温泉宿「山下旅館」。
正午着の便でしたが、港までお迎えに来て下さり、チェックインに応じてくれました。
“THE 民宿”といった雰囲気の和室ですが、寝床はベッドでした。
 
 
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客室の窓からはキラキラ光る、前原の大海原が一望できます。

まさにオーシャンビュー!

 

 

 

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長い船旅を終えて「腹が減っては戦はできぬ」ということで、まずはランチへ。
ネット検索の結果、最も魅力的だったお蕎麦屋さん「まいとりぃ」に行ってみました。
 
 
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古民家?を改装したような、清潔感のある温かみのある店内。
 
 
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展示された書道や陶器など細部にわたってセンスの良さを感じます。
 
 
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私がまずお蕎麦屋さんに行って必ずオーダーするのが鴨南蛮なんですが、まいとりぃの鴨は今まで食べて来たそれとは一味違う、家庭的な、病み付きになる味でした。
 
 
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妹は、イチ押しメニューの三色蕎麦をオーダーしました。
左から、あしたば・けし・せいろ の三種類がキレイに並んで、ほのかな香ばしさや、食感の違いを楽しめます。
 
 
 
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私たちの祖父より少し若いくらいの大将がお一人で切り盛りされていました。
ちなみに、店名の「まいとりぃ」とは、サンクチュアリ語で「悲しみ」という意味なんだそう。
あまりに居心地が良くて、閉店14時ギリギリまでついつい長居してしまいました。

 

 

 
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食事を終えて、次の目的地に向かうためにタクシーを呼ぼうと電話をかけたら、3社中1社しか繋がりませんでした。
冬は観光客が少ないため、タクシー会社は運送業や漁業などほかの仕事に従事するケースが多いそうです。
 
 
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人口わずか1900人ほどの、この小さな島には、どこか沖縄にも似たような、スローな島時間が流れているようです。
 
 


 
次回は冬の神津島で体験できるアクティビティの一つ、ハイキングの名所をご紹介します→→
 
取材記事は、東京都観光財団が運営している「tokyo reporter−島旅・山旅−」というサイトに掲載予定です。