キャンプ料理というと、薪や炭で火を起こして、竃で米を焚いて、野菜やお肉の下準備をして・・・といった感じでとっても手間がかかるようなイメージがありますが、ここでいうグランピングの食事は、そんな面倒な作業は一切不要!
なぜなら、星のや 富士に常駐しているグランピングマスターが、それらを担ってくれるから。
こちらがグランピングマスターです。
ワイルドライフが好きで、その道に精通している専属シェフで、火加減やスパイスのチョイスなどを手ほどきしてくれます。
森の中に作られたクラウドキッチンでお出迎えしてくれました。
テーブルコーディネートまで完璧!
グランピングマスターのサポートのもと、滞在中に有料で参加できるアクティビティもいくつかあります。
「山麓の燻製づくり」では、山麓の食材をダッチオーブンで燻製にして、ウィスキーなどの飲み物と共に楽しめます。
「森の石窯ピザづくり」では、生地を伸ばしてお好みのソースと具材を選んで、石窯でピザを焼き上げます。
■森の中のキッチンでワイルドなディナーを体験
さて、日が沈んで辺りが薄暗くなる頃にお待ちかねのディナータイム。
室内のダイニングというチョイスもありますが、今回はせっかくなので、大自然を感じながら、森の中のキッチンでコース料理をいただくことに。
ダッチオーブンなどがズラリと並んで準備万端。
まず、山梨県産の白ワインで乾杯。
桃ジュースや葡萄ジュースなど、ソフトドリンクも充実しています。
はじめに出てきたのは、カッティングボードにのった茶碗蒸し。
続いて、焼きチーズにバジルとトマトソース添え。
お酒のおつまみにピッタリ。
■受け身すぎない、参加型ディナーはグランピングならでは!
続いて登場したのは、葉に包まれたポークグリル?でも未完成!?
実はグランピングマスターと共に、私たち自らも少し手を加えて、料理を完成させていくというわけ。
たとえば、わさびを擦りおろしたり。
あるいは、シーザーサラダにチーズを削ったり。
半熟卵(なんと名前の刻印が!)を割ってみたり。
ワインを飲みながら、グランピングマスターとの会話を楽しみながら、コースを味わううちに、先ほど仕上げたダッチオーブン料理が焼き上がりました。
塩竈で包まれてちょうどいい塩加減になって私たちの前に。
(塩の量はお好みで。自分たちで調整しました。)
デコレーションはシェフにおまかせ。
メイン料理は肉か魚かを選べます。
季節によっては、オマール海老や骨付きラム肉など、普段使わない食材を、絶妙な味加減に仕上げてくれるのもグランピングならでは。
■〆のデザートにはサプライズの仕掛けも!
アルコール度数の高いリキュールをフライパンの中に落として、フランベの炎を使った、グランピングマスターによる粋な演出でスイーツを仕上げてくれます。
今回旅を共にした、亜美のバースデーをサプライズでお祝いしました。
カッティングボードに書かれたメッセージもオシャレでワイルド。
赤松の木々に包まれて、夜風を感じる心地よい空気の中、こだわりの地元の食材が、バチバチと音をたて、香りをダッチオーブンで極上の料理に仕上がる様子を見守りながら、出来立ての料理をお腹いっぱいいただきました。自然の恵みを五感で堪能できるひと時は、アウトドアの醍醐味です。
通常のキャンプとは一線を画す贅沢なグランピングディナーでしょう。
次回は、ディナーの後にクラウドテラスで過ごすもう一つのお楽しみをご紹介します→→