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これほど苔(コケ)というものに着目した日は人生で初めてかもしれない。

暗くてジメジメした場所を好む植物、というイメージが強いけれど、ここでは一躍主役級!



日本屈指の景勝地、奥入瀬(おいらせ)渓流
十和田八幡平国立公園に位置する日本を代表する清流の一つとして、青森の観光名所となっています。

この清流の深い緑を作っているもの、美しさの根幹となっているのは、実は苔なのです。川の中の石を見ても、崖の岩を見ても、古木の根元を見ても、苔がびっしり生えています。





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その苔の美しさに魅せられ、終いには奥入瀬渓流のほとりに移住して、星野リゾート奥入瀬渓流ホテルにて仕事にしてしまったという、“コケ王子”とゆく、“苔さんぽ”へ出かけました。








(↑よーく見たらクマみたい!)

8月末の残暑が厳しい真夏にも関わらず、ぐんと体感温度が下がって冷え込む奥入瀬渓流では、まさかのダウンコートを着用して完全防備でいざ参戦!
散策に便利な無料悠遊渓流シャトルバスを利用してスタート地点まで。

ブナ、カツラ、トチ、ミズナラ、サワクルミといった広葉樹の深い緑の天然林の中を、十和田湖から流れる清流が時にはなだらかに、時には急勾配を岩肌にはげしくぶつかり水飛沫をあげて流れます。




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ここで登場するのはルーペ!
これを使って苔に近づけてそっと向こう側を覗いてみると・・・
驚くほどキラキラで神秘的な、美しい世界が広がっていました。

実は梅雨時や、こういった雨あがりの方が苔が雨に濡れて、より一段と輝いて見えるので、観察には絶好の時期なのです。

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日本にあるおよそ1700種類のうち、ここ奥入瀬渓流には、日本有数の約300種類の苔が生息し、奥入瀬の深い緑の基礎を作っています。その姿も生態もさまざま。

清らかな流れと深い森が四季折々の景観美を綾なす、人々を魅了してやまない、大自然が織り成す非日常空間。

日頃は苔とは無縁なシティガールたちも、すっかり無我夢中で覗き込みました。


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「阿修羅の流れ」








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「雲井の滝」


「銚子大滝」



「十和田湖」
(あいにくのお天気で鮮やかに見えず魅力半減)


苔階段




苔テーブル

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歩き疲れたら苔テーブルで一休み。
コケ王子が温かいお茶とリンゴのお菓子をリュックから取り出してくれました。
そんなやさしさサプライズにキュン♡
お茶をいただきながらも苔についてしっかりお勉強して知識を深めます。

小学校の理科の授業で習った、シダ植物・コケ植物の域を超えて、知的好奇心をくすぐる大人の旅。



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苔さんぽのしめくくりは、露天風呂「八重九重の湯」へ。
間近に流れ落ちる名瀑を「九重の瀧」を望む絶景を楽しみながら、ほんのり白いにごり湯で冷えた体をあたためます。





この日、宿泊中の奥入瀬渓流ホテルで偶々開催されていた「日本蘇苔類学会大会」にも、飛び入りで参加させていただきました。

森の澄んだ空気と、キラキラの木漏れ日、渓流のせせらぎを聞きながら、やわらかな若葉が萌える苔さんぽ。


山ガール、釣りガール、その次は、苔ガール、が来るかも?