三連休最終日、
始発の新幹線に乗り込み、日帰りで仙台へ。
東京駅からわずか2時間弱。
寝て起きたらそこは東北なのだ。
約半年ぶりの仙台。
震災後初めて訪れたこの地は、
まるで何事もなかったかのように、
その復興の速さに驚いた。
3月に開通する予定だった、
グリーンとピンクが眩しい、東北新幹線E5系“はやぶさ”も、
無事に線路の上を走っているのを拝むことができた。
三陸沖、石巻エリアに比べれば、
駅前周辺の被害は少なかったとは聞いているが、
半年前、ちょうど2月後半に訪れた時にここから見た風景とは
何ら変わらないように思えてしまった。
あの日、あの時、
そんな事態が起こることを誰が想像しただろう。
東京にいる私にとっては空白の7か月。
今の復興された状態に至るまでの、
この半年間の、惨劇や苦労を私は何も知らない。
できることがあるとすれば、
人を通じて仙台に住む知人の安否を確認すること。
テレビやラジオを通じて現状を知ること。
寄付金や物資を送ったりすること。
それらが誰にどのように行き届いているのかも知らないくせに。
シルバーウィークというのもあって、
仙台駅はいつも以上に人が多く、賑わっていた。
牛たん通りは相変わらずの行列で。
福山雅治さんのコンサートツアーBOOKで掲載されたことと、
「BRUTUS」のランキングで日本一に選ばれたというPOPが
新たに貼られていたのが印象的。
牛タン、ずんだ、笹かまぼこ、萩の月・・・
仙台名物は今も昔も健在で、
私の好きな“仙台”がそこにあった。
本当に魅力的な街なんだよ、ここは。
今朝、東京はあんなに快晴だったのに、
2時間経った仙台の空はどんより曇り空で、
ポツポツと雨が降り出していた。
どこか肌寒く、すっかり秋の気配を感じた。
駅前商店街は、休日の朝にも関わらず、人通り多く、
その活気は半年前よりパワーアップしているように思える。
中央通りに大きく掲げられた、
「私たちは負けない!」
というスローガンがやけに身に染みて、心打たれた。
去年の冬、前職時代に何度か通い続けたダルマ薬局
。
その際にお世話になった販売員さん達の安否が
実はずっと気になっていた。
皆さん変わらずここで働けているのだろうか?
そもそも私のこと、覚えてくれているだろうか?
恐る恐るお店の中を覗き見て入っていった。
なじみのあるシャンプー「NUDY AURA
」が、
今も変わらず人気商品なようで、エンド棚に並んでいて安心した。
いつのまにかボトルもリニューアルしていた。
見覚えのあるスタッフさんが何人かいた!
中でも、あの時、
鯛焼きを差し入れしてくれたり、いっぱい話しかけてくれた、
庄司さんにどうしても会いたくて、居場所を尋ねた。
何やら、中央通り店から一番町のダルマ薬局に異動されたそうなので、
さらに駅から離れた「ビ・コンシェル店」へ足を運んだ。
すると・・・・・
・・・・庄司さん!!!!
あの頃と何一つ変わらない、ニコニコ明るくて優しい庄司さんがそこにいた。
私のことを覚えてくれていたどころか、
私が会社を辞めてもなお、ブログをチェックしてくれていたという。
うれしくて、興奮して、
言葉に詰まるどころか、ペラペラ喋ってしまった。
感動の瞬間だった。
震災当時は、壁が崩れたり、
店頭の棚に並んだ商品たちは傾れ落ちて、
売り物にならなくなったりといろいろと被害はあったものの、
スタッフさんは皆無事で、ずぐに通常営業に戻れたという。
庄司さんご自身は、3月11日のあの時間、
ドラッグストアショーで私と同じく幕張メッセにいたというから、
それもまた驚いた。
次回仙台を訪れる際は、
必ずまたダルマ薬局に来ますということを約束した。