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正直、舞台は苦手な方だ。


リアクションがやたらオーバーだし、
長丁場な割に入り込めない自分がいる。

当然だけど、
映画に比べて、スケールは小さいし、
セットや衣装にお金がかかってないから、どうもチープに見えてしまう。

そもそも比べるもんじゃないけど。





が、しかし、

そんな舞台嫌いな私が、
先日、珍しく心を動かされた作品に出会った。





現在、渋谷パルコ劇場で上演中の、

舞台『ORANGE』



阪神淡路大震災での出来事をベースに、10年以上経った今もなお闘う消防士達の姿が描かれている。




16年前の1月17日のその当時、
関東在住の小学生だった私にとっては、テレビで観る情報でしかなかったが、
大人になって、実際あの災害を体験した神戸出身の知人から話を聞いたり、
こういった作品に触れることで、改めてその惨劇を知り、他人事には思えなくなった。



どんなに名声があって、お金持ちでも、
予期せぬ災害時、
人は無力で、自分本位になる。


それでも助かりたい、
誰かを守りたいと思う気持ちが働いて、
人は強くもある。


月並みだけど、
平穏な暮らしの中で、見落としがちな、

命の重さ、尊さ、そして儚さを

改めて気づかされた観劇だった。



劇中、登場して心に残った台詞。

「明日は何が起こるかわからない」


だからこそ、
今日という日を迎えられていることに感謝すると同時に、
楽しく、一生懸命に、
まっすぐに生きることが何より大事なんだと思う。



阪神淡路大震災を体験した人も、
そうでない人も、
より多くの人に観て欲しい作品。







【ORANGE】 
ストーリー:
舞台は、神戸の「湊山消防署」。ここには日々命の最前線で闘う者たちが居た。
湊山消防署の小日向や石丸は普段はふざけあったり、鍛錬しあったり、談笑しあったり、
何気ない時間を過ごしていてもいざ指令が入れば自分の命をかけてでも
要救助者のために災害現場に突入する。消防士なら誰もが憧れる特別救助隊員。
通称「オレンジ」
だが、そんな彼らも「あの時」大きな敗北感を胸に抱えていた。

―――あの時、何が起こったのか。―――

阪神・淡路大震災。その時に起こった真実の物語が、
そして今なお災害と闘い続けている消防士達の真実の姿が、明らかになる。

―――命とは。

初演から5年。
最大のスケールで、最大のテーマに挑む。誰もが涙し、誰もが称賛した感動巨編がここに。



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