撮り立てほやほやの演奏動画です! | ヴァイオリン弾き“きゅうちゃん”のひとりごと〜清岡優子's blog〜

逗子にある「結・YUIコミュニティホール」が企画する「Life with Music from Zushi & Hayama」の動画撮影と配信がついに始まりました! 

 

 

このプロジェクトは、新型コロナウィルスの影響で突然演奏の機会を失ってしまった逗子・葉山在住のプロ演奏家のために、結・YUIコミュニティホールのオーナーである内村さんが立ち上げてくださったもの。 

「これまでにこのホールを利用してきた地元演奏家にお返しをしたいと思った」と内村さん。 

動画を撮影・配信するにあたり、演奏家に対しては出演料をご準備くださっています。 

新型コロナウィルスが終息したら、演奏家はまたこのホールを利用して恩返しをする。 

こうやって地元の輪・音楽界の輪・経済の輪をつなぎ、回してくださる存在は本当にありがたく、感謝の気持ちしかありませんクローバー

 

プロジェクトのお声がけをいただき、私は演奏家として、夫は企画・運営のサポートとして携わらせていただくこととなり、昨日はプロジェクト始動となる動画収録第1号をして来ました! 

共演は、逗子出身・在住であり藝大の先輩でもあるヴァイオリニストの神代恭子さん。 

昨年10月、葉山で開催された改元奉祝コンサートでは、神代さんが第2ヴァイオリン首席、私がコンサートミストレスを担いましたが、その時以来の共演。 

 

せっかくやるなら、なんとなく弾けてしまう曲ではなくて、私達の本気を見て欲しいと思って選曲したのが、J.S.バッハ:トッカータとフーガのヴァイオリン2本版。 

「今は癒しが必要じゃない?」なんていう意見もあるかもですが、「本気の演奏」を聴いていただいて、気迫のようなものを感じ取っていただきたいと私は強く思ったのですメラメラ

 

ウィルス感染拡大防止のため、対面での事前リハーサルは無し。

その代わり、テンポや参考音源なども細かく共有し、各々で準備。 

ホールで初めて2人で音を出し、1時間みっちりリハーサル。

 

 

その後、会場の換気をしたりしながらドレスに着替えて撮影。 

 

切り貼り無しのライブ録音という事で、生演奏とは違った緊張感。 

2月末から全てのコンサートが中止となり、本番の感覚やアンサンブルの感覚すら身体から抜け始めている事に少し驚き。 

だんだんと感覚を取り戻し、水を得た魚のように生き生きし始める私たちうお座

 

Take3まで録り、その中から配信する演奏を選択。 

アンサンブルバッチリだったのに事故がー!とか、勢い余って音潰れちゃったー!とか、すごく良いのにアンサンブル乱れちゃったー!とか、それぞれのテイクに良さと多少の傷が共存。

でも、それこそがライブ録音なのだと思うし、切り貼りして無傷に修正したとしてもそれはもう生きた演奏ではないと思ったり。

(昨今の編集技術は素晴らしく、「この音だけ他のテイクと入れ替えて!」なんて事が普通に行われている世の中です……)

この状況下でできる最善を尽くした配信第1号、お楽しみいただけましたら幸いです! 

 

 

これから先、いろいろな逗子・葉山にゆかりのある演奏家が結・YUIコミュニティホールで収録し、動画が配信されていきます。

ぜひチャンネル登録を!

これからの配信をぜひ楽しみにしていていただきたいし、コロナが落ち着いたら私たち演奏家のコンサートに足を運んでいただけたら本当に嬉しいし、何より、こんな素晴らしいプロジェクトを考えてくださった結・YUIコミュニティホールの事をみなさん、忘れないでくださいね!

 

共演してくださった神代恭子さんも、ありがとうございました!