毎年8月15日の終戦記念日に開催される戦没者追悼式。
その追悼式では、私の所属する藝大フィルハーモニア(=東京藝術大学管弦楽研究部)が奏楽を担当するのが恒例です。
今年も靖国神社で集合。
例年になく署名を集める人やビラを配る人も多く、地下鉄の九段下駅から神社までの短い道のりが、実際以上に遠く感じられる程でした。
靖国神社のまわりは厳重な警備体制がしかれ、物々しい雰囲気。
個人行動は厳禁なので、楽団員全員で、追悼式の行われる日本武道館まで移動します。
国歌を演奏し、献花の間はベートーヴェン:交響曲No.3より第2楽章「葬送行進曲」などを演奏。
戦後70年という大きな節目を迎えた日本。
日本の総人口の8割が、戦争を経験していない時代になったと聞きました。
「経験していないからわからない。」
そんな言い訳はしたくないなって思います。
よく考え、想像してみれば、戦争は2度としてはいけないものだという事ぐらい分かるはず。
当たり前のように思える平和が、どれだけ貴重なもので、守り抜いていかなければならない大切なものなのか、政治家も国民も同じ気持ちを持ち続けたいと強く願います。
永遠に続く平和になりますように。